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【転職のおきて】入るはじっくり、出るは早く

art. #17 / 2600 words (3 min.)

きょうのnoteは、採用担当者の視点から転職について書きます。

なにかの転職系の記事を読んだときに、久しぶりにこの言葉を思いだしたので言語化しておきたいなと思いました。

最近、長めの記事が続いたので、簡潔な記事にします(笑)。

転職活動中のかたにとっては、少しお役に立てる内容かもしれません。

ご興味のあるかたは、お読みください。

はじめに

転職活動をするときは「入るときはじっくりと時間をかける。出るときはさっと出る。この2つを念頭におくことだ」という記事になります。

ぼくは採用活動転職活動のどちらも経験があります。

両方を経験した上で、本当にその通りだなとおもう言葉です。

2017年ごろから大切にしています。

ただ、ずっこけてしまいますが、ことばの出所を覚えておりません(笑)。申し訳ございません。。

入るは、じっくり。

「入るは、じっくり」から書いていきます。

転職を促してくる広告を見たり、気の合わない上司に嫌気が刺したりして、ふと転職を考えたことがあるかと思います。

それらの環境に釣られて、「2ヶ月後に転職してやる!!!」と突発的に思っても、絶対に思い留まってください(笑)。

「入るはじっくり」、だからです。

なぜ、入るはじっくりなのか?

単純な結論ですが、転職活動には時間がかかるからです。
また、時間をかけたほうがいいからです。

転職活動は、そんなに時間がかかるものでしょうか?

転職は、

①まず、企業探しに時間がかかります(行きたい企業探しだけではなく、それらの企業が募集しているかどうかも確認する時間)

②つぎに、探しだした企業と自分がマッチしているかどうか判断することに時間がかかります

③さいごに、採用プロセスとして、書類選考〜内定〜現職の業務引継ぎ〜入社までが平均2〜3ヶ月かかります

上記のとおり、時間がかかります。
そして、これらを超特急でやるのは得策ではありません。なので、時間をかけてやっていくほうがよい結果につながります。

だからこそ、「入るは、じっくり」が鉄則なのです。

・ ・ ・

例として、転職活動を婚活におきかえてみます。

婚活は、

①まず、結婚相手になりうる人を探すのに時間がかかります(友人紹介であれ、マッチングアプリであれ)(こだわるほど、さらに時間がかかります)

②つぎに、探しだした結婚候補と自分がマッチしているのかどうかに時間がかかります。(ここも、何回もデートをするほど時間がかかります)

③さいごに、実家へのあいさつや新居探しなど、新生活に必要な準備に時間がかかります(自分たちだけの問題ではなく、いろんな方を巻き込むので、さらに時間がかかります)

これを1〜2ヶ月でやろうと思うと、結構ハードですよね(笑)。

なので、転職活動は6ヶ月〜24ヶ月くらいかけてじっくりやるのが、僕はベストだと考えています。

※ 退職してから、転職活動をするケース

個人的には、全くおすすめしません(友人にも同様に言っています)。

理由は、上記の通り転職活動は時間がかかるため、時間をかけたほうがよいためです。

生活が困窮するという現実が迫るため、この会社が良いかどうか・合っているかどうかについて冷静な判断ができなくなるためです。

結果的に、なんとなく入社したけど思ったのと違うとなり、早期離職につながったケースも耳にします。

じゃあ、具体的にどうしたらいいのか?

人それぞれになってしまいますが、個人的なイメージで書かせていただきます。(実体験7割、イメージ3割)

一番大事なことは、じっくり・うすく・ひろく、人事担当者との関係性を築くことです。

そして、たくさん「カジュアル面談」をすることです。これにつきます。

カジュアル面談は、人事側としては正直なところちょっと大変な面もあります(笑)。

ただ、求職者側としてはこのシステムを使わない手はありません。

カジュアル面談

「面接」ではなく「面」。15〜60分、採用担当者とカジュアルに情報交換ができる面談。

すぐに正式選考に進むのではなく、お互いに情報交換をして、方向性があえば正式選考に進む。選考に進まずに情報収集だけでもOK。

無料で企業のことが知れる
ので、積極的に活用することを強く推奨

僕の場合は、以下のような転職活動をしました。(数値は適当です)

1〜4ヶ月目
・転職意思がうっすらでてくる。転職理由や転職条件を整理
・母集団つくる:60社(イメージだけでOK)
・採用中かどうか検索:40社(公式ページで確認)

5〜8ヶ月目
・友人にいま何の仕事しているのか、面白そうな会社を知っていないかLINE連絡
※友人紹介は、転職において一番良い手法です。公言しすぎるのは微妙ですが、「ちょっと相談なんだけど」と連絡してみるのはアリ◎

・某サイトに3つほど登録。上記の40社や他の求人検索
※公式採用ページやエージェントから応募するといきなり正式選考になるので、サイト上でスカウトをもらう or 応募をするのがよい。その後カジュアル面談を日程調整していく

9〜11ヶ月目
・カジュアル面談:30社
・正式応募:15社(友人紹介も含む)
・書類合格:12社 >一次合格:8社 >最終合格:3社 >内定受諾:1社

12ヶ月目
・自社での業務引き継ぎ

13ヶ月目
入社

※僕の場合、採用担当者なので転職のやりかたがわかります。なので、一部ショートカットした部分もあります

上記は、現実と理想をミックスさせた一例です。

ぼくが友人の転職活動を手伝うとき、実際に伝えているフォーマットです。ご参考になれば幸いです。

おわりに

「入社」だけで終わってしまいましたね(笑)。

入るはじっくり、出るは早く」、少しだけでも伝わっておりましたら幸いです。

※「出るは早く」は言葉どおりの意味となりますので割愛します

・ ・ ・

(未婚の僕がいうのもあれですが)もし結婚する相手をまちがえたら、結婚生活は地獄です。

それと同じような状況が起こるかもしれないのに、意外にも、転職活動を楽観視しているかたが一定数いらっしゃいます。

「スキルがあるから大丈夫」という楽観視は結構ですが、「合う・合わない」は別の話です。

いくらハイスペックな港区男子/女子でも、相手のかたと合わなければ結婚できません。

転職はご縁、転職はマッチングです。

もちろんご自身のスキル・経歴も関係してきますが、最後はご縁があるか、マッチングするかどうかです。

「これから1ヶ月で結婚相手を探す!」となってもあまり良い結果を生まないはずです。

じっくりと時間をかけて、誰と働くか・どんな未来をつくっていくのか、転職活動をそんな時間にしていけることを願っております。

入るはじっくり、出るは早く」です。

・ ・ ・

2021年3月20日(土) 「毎日note」17日目 きょうは人事の採用担当から見た「転職」について書きました。 ・入るはじっくり、出るは早く ・転職と結婚は似ている ・先に退職するのはダメ、ゼッタイ ・カジュアル面談を駆使 ・結婚相手、間違えたら地獄 ・↑転職もおなじ

Posted by 新田 順 on Saturday, March 20, 2021


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