「原体験」が、きもちを長持ちさせる(2)
art. #57 / 2000 words (2 min.)
こんばんは。
肉じゃがってやっぱりいいですね、新田です。
さて。
きょうは、昨日に引き続き「原体験」について書いてみます。
昨日の記事↓
メモ程度の記事です。興味のあるかたはお読みください。
はじめに
この記事は、トイレで居座りながら今後のことについてあれやこれやと考えていたことが始まりです。
「あーー、いまこの瞬間じぶんが『原体験』を持っていなかったら、糸がぷつんとキレてしまって事業を諦めるんだろうな〜」
というつぶやきから、noteを書き起こしました。
採用業をするなかで「原体験」の大切さには気づいていたものの、最近ある番組を観てやっぱり大切だよなと思いました。
エンジェル投資家「家入一真さん」の判断軸は、原体験があるかどうか
(ここからがきのうの続きです↓)
NewsPicks『OFFRECO』という番組で「エンジェル投資家」をテーマにした回がありました。
その番組を観ていて、家入一真さんの言葉にハッとしました。
(家入さんは出演されていたのではなく、番組内で言葉が引用されていました)
シンプルな引用でしたが、僕にとってハッとした一言でした。
・ ・ ・
『GRIT〜やり抜く力〜』という名著があります。(ご存知の方も多いと思います)
結果を出す人の特徴を調査した本です。
著書によると、結果を出す人は能力や運といった要素も0ではないが、ほとんどは「そのチャレンジをやり抜いたかどうか」で決まるそうです。
つまり、「やり抜いた人=結果を出す人」というシンプルな調査結果が出たのです。
やり抜いて結果を出すためには、やはり「原体験」が一番強いと僕は思っています。
「原点」とも言えますね。
「原点・原体験」を持つ人は、何度も初心(≒原点)に立ち返ることができるので、七転び八起きでチャレンジをし続けられるのです。
原体験の75%が脳に定着する(ラーニングピラミッド)
①原体験≒原点がある
↓
②GRIT(やり抜く力)が強い
↓
③結果が出る
この流れで話をしてきました。
最後に、ラーニングピラミッドについて書いて、①原体験がなぜ大切なのかあらためて考えてみて終わります。
・ ・ ・
ラーニングピラミッドは、アメリカ国立訓練研究所の研究が発表した「学習方法と平均学習定着率の関係」における研究です。
上から1番目(講義)と、上から6番目(自ら体験する)をご覧ください。
講義を受けただけでは5%の内容しか定着しないにもかかわらず、自ら体験したものは75%もの内容が定着するのです。
つまり、自分で体験したことは忘れないってことですね。
さらにいえば、それが不快な体験だったとすれば、より強烈な記憶が脳に残るためより忘れにくくなります。
脳への定着という観点からも、①原体験は強く、大切であることがわかります。
おわりに
私の原体験は、採用担当者として味わった「苦しい4年間」です。
いまの事業を志したのは、この4年間の経験がすべて基になっています。
単なるビジネスアイデアから生まれたのではなく、自分自身が経験した強烈な「負」「不」の想いからから立ち上げた企業・サービスです。
必ずや、採用と転職ってなんか昔よりいい環境になったよね(≒自由になったよね)と言ってもらえるように、十年一剣を磨くのつもりで精進してまいります。
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あ、最後に一つだけ。
原体験は、「自分ごととして捉えられる」から強い気がしています。
例として、宿泊所のレンタルをする「Airbnb」があります。
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Airbnbは、創業者が自らのアパートの家賃が払えなくなりそうになったことから生まれたサービスです。
自宅アパートのロフトを貸し出し、なんとか家賃分を稼ぐことができたようです。
つまり、ただのビジネスアイデアとして「もしこのスペースを人に貸したら、ぼくは3,000円儲かるし、借主も短期的に安く借りられるから、Win-Winだ!」とかいう机上の空論から生まれたわけではないのです。
生きるか死ぬかの自分ごととしてやっていたので、やるしかなかったのです。
そんなひょんなことからAirbnbは生まれ、①原体験を基に事業を続けていきました(②GRIT)。
そして、家賃も払えなかった創業者は、いまや3兆円規模の企業の代表となりました。(③結果)
不思議ですね、原体験。
大切ですね、原体験。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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