フィクションはどこまで訛れるか(仮題)
『美の巨人たち』の藤田嗣治回を録画してたの、昨夜ようやく見ました。面白かったよ。
細部で気になったのが、
『秋田の行事』に描かれている男性二人が突如喋り出す部分です。
発音が自然な秋田っぽさで良かったです。
耳の穴かっぽじってよーく聞け、みたいな言い回しには(言わねえよ…)と思った。
東京の人が書いたせりふを秋田の人が読んだってことかな?
エンディングのテロップには、「祭りの男たち ねじ」との表示。
ねじさん、秋田の芸人さんとかでしょうか。あとで調べてみます。
最近、漫画とか小説、あとネットの中で、方言がどんなふうに書かれているのかっていうのが気になっています。
いろいろ考えてることは後回しにして、気になったら画像で保存するようにしてるやつを並べておきますね、今日のところは。
1、おばんげねぇ
『進撃の巨人』、みんな大好きサシャ嬢です。
訛りを隠すために日頃はですます調で話してるとかかわいすぎませんか。
おばんげねぇ、とか聞いたことがなかったので、サシャの操る方言は作者さんの創作なのかなと、勝手に思い込んでいました。
でも、調べたところ、作者出身地である大分県日田地方の言葉だという話です。
2、わしもアンリじゃ
友人に借りている、萩尾望都の『王妃マルゴ』より。
この前後に訛りをからかわれるやり取りがあるので、「〜〜じゃ」「〜〜のう」などの語尾でその辺を表しているのだと思います。
『先代萩』とか『雛鍔』とかに出てくる幼気な若殿様の雰囲気があって、ちょっと好きです。
3、絶滅しがげでる
中国のSF小説『三体』から。
山岳地方に出向いた主人公(の一人)が、地元住民と話す場面です。
『三体』、すごくすごく面白かったんですよ! 続きがまだ翻訳されてないのつらすぎる。
何か言うとネタバレになりそうだから言えないー! もう面白かった! 人間でコンピュータ作るとかパナマ運河の場面とか最高でした。
しかし方言の書き方は近ごろ見かけないレベルの雑さだと思います。
濁点つければいいってもんじゃないと思うよ!!
貼ってて気づいたけど、
「あの外人のこと」
「木さ植えるごど」
「木を植えたこど」
って、同じ人が「こと」をバラバラに発音してるんですね。何か法則があるのかな。
「木さ植える」の「さ」は秋田弁ぐらいしか知らない身には変な使い方に映る…。
ダメだもうやめよう、名作に対して重箱すぎる!
ごめんなさい! 『三体』本編は本当に面白いです!
とりあえず今日は手持ちの画像を並べただけ。
またそのうち方言の書かれ方の話をします。
たぶんね。
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