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意識と実際のずれ
あなたの重心は真ん中ですか?
先日、姿勢チェック、運動能力測定をしました。特に体のどこかが痛いわけではありません。動きにくくもなく、むしろ「よく動くね」と言われる方が多いです。それでも、心からやってよかったと感じています。
最初の小タイトルの問い。「重心は真ん中か」ちなみに私は10点中9点。よかったみたいです(言いたいだけ笑)。
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これをお読みのあなたはどうでしょうか?即答できますか?
じゃあ、質問を変えます。
「重心の真ん中で立っているつもりはありますか?」
これはきっと全員が「はい」と答えるのではないでしょうか。「右前に重心をかけて立つのが趣味なんです~」なんていう人は名乗り出てください笑
そう、自分の意識と実際の状況のずれ。これが今回のキーワードです。
正直、私は姿勢は猫背、運動能力は割と良い方だと思っていました。特に肩こり、腰痛があるわけでもない。週に1回程度スポーツをしていますし、仕事もずっとデスクワークというわけではありません。同世代と比べてもいいんじゃないか。
しかし、実際に見てもらったら違うのですね。姿勢は脱力、運動能力は平均よりほんの少し良い程度でした。中でも上半身の柔軟性は5点中1点。特に自信のあった下半身の筋力も5点中3点。
結構衝撃でした。でもやってみると実際にその程度しかできない自分もいます。そしてより詳しく見ていただいた結果、肩甲骨周りの筋肉と裏の太ももの筋肉が固いことが判明。そこからはそれをほぐしたり、のばしたりするトレーニングを教えていただきました。10秒を3セット程度のもの。
翌日からちゃんとそこが筋肉痛。日頃あまり使われていないことが証明されました笑。
これからトレーニングを重ねていきたいと思います。私がお世話になったところは、からだケア吹上。優しく明るく元気な先生です。お近くの方はぜひ体験してみてください。
小さいことの積み重ね
自分の意識と実際の状況のずれ。これの何が一番怖いかって言うと、本人だけでは気付かないという点です。自分はやっている「つもり」だけど、実際はできていない。自分はやっていない「つもり」だけど、実際はやっている。
これです。
そして、そのずれに気付かず日数、年数を重ねていったとき、自分でも気付くほどのずれになる。それが体でいうところの痛みです。痛みが出る頃には、あまり良くない習慣が身に付いています。習慣を変えるのは難しいし、しんどい。だからなかなか抜け出せないんですよね。
体の重心はまさにそうです。自然と右側に体重がかかっていると、当然右半分の筋肉が過剰に働きます。逆に左側の筋肉は衰えていきます。重心のちょっとしたずれが体全体の筋肉に及び、時には骨格まで変わっている場合もあります。
座る姿勢なんか特にそうです。スマホを見過ぎると、首の位置、背骨、肩、視力に影響を及ぼし、もうごりごりに固まってしまっている。
でも、皆さんは思います。スマホはそんなに見ていないし、特に不調はないから、大丈夫。
それは「つもり」ではないでしょうか。動いている時間とスマホを見ている時間、どちらが長いですか?スクリーンタイムは何時間ですか?パソコンで仕事をする時間はどれほどですか?
自分の意識と実際の状況のずれはないでしょうか。きっとちょっとだけのずれでしょう。でもそのちょっとがのちのち効いてきます。
そして、これを子育てに置き換えて考えて欲しいのです。
子どもの話は聞いているだろうか。威圧的な声掛けをしていないだろうか。想像以上の負荷をかけていないだろうか。逆に負荷がなさ過ぎではないだろうか。
さてどうでしょう。あなたの意識と実際の状況は、ずれていないでしょうか。子育ての方針は家庭で様々です。それぞれのお考えで結構です。ただその立派な考えも実際とずれていては効果が半減です。
自分の意識と実際の状況のずれ。一度確認してみることをおすすめします。
ずれありきで考える
「自分の意識と実際の状況がずれていませんか?」と脅しのような文言が続きましたが、実はずれていることなんて頻繁にあると思います。
それほど子育ては・・・というより、人と関わる事って言うのは大変で奥深く、複雑だと思います。
人は言葉や行動に勝手に意味を見いだします。扉を勢いよく閉めたら「なんか怒っているんだろうな」と意味づけをします。例え、本人が怒っていなくても。
そしてその押す勢いも、ちょっと押した程度を「速い」と感じる人もいれば、「普通」と感じる人もいます。
自分が子どもの話をよく聞こうと思って、お風呂の時に子どもの話を聞いていたとしても、子どもは「本当はもっと話を聞いて欲しいのに」と思っているかも知れません。逆に「毎日毎日聞いてきてうっとうしいなー」と思っているかも知れません。
この場合、子どもの話をよく聞いているという自分の意識と実際の状況とがずれてくるのです。同じ時間聞いていたとしても、長いと感じるときもあれば、ちょうど良いと感じるときもあれば、短いと感じるときもあるということです。
つまりは、ずれるのがほとんどといって良いと思います。
大切なのは、ずれているかもという意識で日々その具合を相手を見ながら変えることです。この相手を見ながらというのがポイントです。
ちまたでは、「こうすれば勉強する習慣がみにつく」とか「自己肯定感の上げ方はこう!」みたいな絶対的な方法があるように言葉が並んでいます。しかし、そんなことはないと思います。
それぞれの家庭、それぞれの関係、それぞれの状況が違うのに、方法だけ同じなんてことはないはずです。多くの人に効果がありそうというのはあるかもしれませんが、あなたのお子さんに効果があるかは、実際にやってみるしかありません。
しかも、今日は効果があっても明日は効果がないかもしれない。
だからこそ、日々「ずれはどうか」と確認しながら行っていく必要があります。
背筋を伸ばして座っていたつもりが、いつの間にか猫背になっていますよね(私です)。
笑顔でいたつもりが、いつの間にか仏頂面になっていますよね(私です)。
6時に起きるつもりが、いつの間にか7時になっていますよね(これはなんか違う)。
「自分の意識と実際の状況がずれていない」ことを目標とするより、「自分の意識と実際の状況のずれを確認する」ということを目標にする方が良いのではないでしょうか。
さて、今日も筋肉痛を感じながら、自分のずれを確認していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。