リモートワーク×コミュニケーションは2つの視点で考える必要がある
リモートワークの普及とそれ以前にIT化が始まっていたこと、堀江氏などの発言力のある人たちの発言により、コミュニケーションの手法が大きく変わったと思います。
リモートワークで低下したコミュニケーションの質
リモートワークの普及により、例えば社内のコミュニケーションは対話からSlackなどに代表されるビジネスチャットへ変わりました。僕の会社では社員間の連絡はSlack、アルバイトとの連絡はLINE、クライアントとの連絡はsparkを使い、クライアントとのやり取りで派生した相談などはsparkのチャット機能を使っています。
対話と電話でのコミュニケーションが減り、テキストでのコミュニケーションが増えました。
たったこれだけのことでコミュニケーションの質が低下するのか?という疑問を持った方はおそらくPCスキルが一定以上のレベルにあると思います。
みんなと共有したい内容がグループで発言し、共有をしない内容は個別のチャットで行う。グループ内で特定の誰かに送る内容はメンションを行う。
受け手も共有された情報にもちゃんと目を通し、個別の内容もメンションされた内容もきちんと把握し、できるだけ早く返信を行う。
たったこれだけのこと、対話や電話ならば無意識できていたことがテキストになると途端にできなくなることがあります。
文章力と読解力の壁
テキストのやり取りがメインになると、これまでに培ってきた文章力と読解力で大きな差ができることがあります。極端な例でいくと、下記の例文のように間違った内容で伝わることがあります。
(例文)
私は涙を流しながら、悔しがっている彼の手を取った。
私は、涙を流しながら悔しがっている彼の手を取った。
※涙を流しているのが「私」「彼」が変わってしまいます。
このちょっとしたこと違いに気がつくのか、気がつかないのかで大きな差が生まれますが、気がつかない人が増えたように感じています。そしてこれは短期的な努力で改善は難しく、長期的な努力を要することなので困ります。
コミュニケーションを改善する方法
文章力、読解力の話のようにコミュニケーションも短期的ではく、長期的な改善が必要なものだと思います。つまり、徐々に新しいコミュニケーションに慣れ、スキルを身につけ、意思疎通ができるようになるもので、何かコツで改善するものではないと思います。
そして、気をつけなければならないこと、以前は出来ていた、つまり、リモートワークを中止し、会社に出勤し、対話や電話でコミュニケーションをとる以前の形に戻すことを安易に決めてはならないということです。
もちろん、以前の方法を完全否定している訳ではありませんが、簡単に以前に戻せば上手くいくというのは新しい様式に馴染むつもりがなく、否定していることにつながる恐れがあります。
いいとこ取りをするため、新しいコミュニケーション方法も身につけておくことがベストだと思います。その上で様々なコミュニケーションの手法をバランスよく使用するのがいいと思います。