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裸眼思考とレンズ思考

荒木博行さん著『裸眼思考』めちゃくちゃ刺さりました。

本書は、限られた時間の中で効率よくアウトプットを生み出すための「仮説思考」や「逆算思考」などの思考スタイルの限界を認識し、その限界をどうやったら乗り越えられるのか、という問いに向き合うものです。

『裸眼思考』荒木博行著

裸眼思考とは何か

そもそも裸眼思考とは何かを考えるときに、対比して提示しているのはレンズ思考というものです。

私たちは2つのレンズをかけることによって、シンプルに生きようとします。

1つは目的を置きながら、「未来への合理性」を見通すレンズ。もう1つは知識をベースにしながら、「過去からの合理性」を把握するレンズです。 たとえるなら、私たちは左には目的のレンズをかけ、右目には知識のレンズをかけて生活しています。

『裸眼思考』荒木博行著

一方で、裸眼思考は3つの側面があるといいます。

1  意識:未来や過去に囚われることなく、現在に意識をフォーカスしていること
2  アクティブな部位:脳だけでなく、五感を使っていること
3  意図:行動を意図するのではなく、物事を正しく理解することを意図する

『裸眼思考』荒木博行著

ちなみに裸眼思考とレンズ思考どちらが良くて悪いというものではありません。

レンズ思考だと、五感や違和感などがあっても過去の出来事や知識を優先してしまい、いま起きていることの解釈が固定化されてしまいます。

だから、一歩立ち止まって考える姿勢として、裸眼思考が必要となる場面もあるわけです。

流されすぎず立ち止まるために

紹介されているケースがまさに、ドンピシャ。

例えば、仕事で成果がでないときに心理学を学べば人をコントロールできるよとアドバイスされた瞬間に違和感をもったというケース。

自分がモヤモヤした問いを振り返って残しておくのです。  
たとえば、「自分は他者の心理をコントロールしてまで営業をすることに拒否感を覚える。一方で、他者に物を売る仕事である以上は、相手の心理状態を踏まえたアプローチが必要だとも考えている。この『他者の心理コントロールと、相手の心理状態を踏まえたアプローチ』の本質的な境目はどこにあるのだろうか?」  
といった具合にです。

『裸眼思考』荒木博行著

こんなときにどうしようかと立ち止まりたいけど、進めないといけないという葛藤に対してヒントになりました。

引用も濃くて、マーカーいっぱい。

レンズ思考と裸眼思考どちらも大切にしていきながら、やってきたいた思います!

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