「話せる夢」と「話せない夢」
夢は口に出さないと叶わないらしい。
成功している人にそう言われたら、夢を口に出さなければ、本当の夢じゃないようにすら聞こえてしまう。
結果が出てない間の夢は、どれだけ大きい夢を見ようが、全て空想の話でしかないように感じて、口に出す勇気は俺にはない。
夢にだって値札がついていなきゃ、見向きもされない。
憧れのアーティストがYouTubeライブをやっていた時に、Q&Aのコーナーで質問を募集していた。
「何でもいい」というので、俺は変な質問を思いついた。
「結果が出ていない間、周りにはどう振舞っていたんですか?」
もちろんこんな失礼な質問をする事は無かったけど、本気で知りたいのはそんなことだった。
自分の夢が叶った瞬間までイメージしてるけど、実際に行動に移そうとすると、理想と現実のギャップに絶望して、普段の自分すら見失いそうになる。
「芸人交換日記」という小説にこんなセリフがあった。
『「やろうと思った」と「やる」の間には、大きな川が流れている。』
今は、「やる」の準備段階だけど、実際に行動に移そうとしてハッキリと分かった事がある。
それは、結果を出す事よりも、まずは行動に移す事が重要だという事だ。
こんな事も文章として見ると、既に分かりきった事のように思えるが、実行した事を考えると、これをここに書いた事すらももう少し誇っていいのかもしれない。
やりだしたら、本当に些細な事にも上手く取り組めなかったりする。そんなことだから、憧れのアーティストに下積みのアドバイスを求めてしまったワケだ。
例え夢を口に出せなくても、黙ってでも、実行に移せたのならそれは大きな一歩だと思う。
「やろうと思った」ことの数なんて、多分誰よりも俺が多く持ってると思う。イメージだけならいくらでもしてきた。
でも、やっぱり「やろうと思った」と「やる」は全然違う。
夢の為にしていることは、例え人に理解されなくても何一つ無駄な事なんてない。
もう少し踏ん張ろう。