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対戦車砲はムリ
凄いなあ。ウクライナの大統領は日本に対戦車砲を寄越せって言ってきていたのか。
きちんとこれを断っていることは日本の規律を示しているし、そりゃウクライナに攻め込んでいる連中は国際法なんて無視,もしくは無理な解釈で正当化しているけれど、日本を含めたウクライナ支援の国々はきちんとコントロールして支援していることが示されているわけである。
日本も非殺傷装備である防弾チョッキや医薬品だけ送っているということで平和への意志を示しているということではないか。核兵器で恫喝する相手に対しては平和で対抗することも重要である。
ただし、こういう独裁者が日本に矛先を向けて攻撃した時への備えもおろそかにはできないであろう。徴兵制とか国民皆兵などはまだ極端すぎるが,今回のウクライナのようにNATOや米国が支援できない場合もある。例えば日本にどこかの国が攻撃してきた時には自力で報復として相手が日本を攻撃する根拠地である軍事基地を無力化する能力は持っておいた方がいいのではないか。
こういう能力は一つには持つと言って即座に保有することはできないので、まだ何もない時から準備しておく必要があるだろう。また、日本への核攻撃を防ぐということでもない限り先制攻撃は侵略と認識されてしまうであろうから、敵軍事基地無力化能力の使用については、厳重にシビリアンコントロールを行う必要もあるだろう。
基本的に軍事力などは使わない方がよいに決まっているのである。それでも止むを得ず使わざるを得なくなった時のために整備を進めなければならないということだろう。
同様の観点からは日本だけでなく、複数の国による集団安全保障体制の構築も重要になってくる。つまりは東洋版NATOのようなものである。日本だけでなく多くの東洋の小国が大国の圧迫を受けて不利益を被っているのである。もちろん小国一国ではその圧力は跳ね返すことができないわけである。これを、価値観の共有する国で連帯して押し返すことができるようにするわけである。そうなると、大国も無理無法を押し付けてくることができなくなるわけである。
ウクライナだって今はEUに加盟申請しているが、もし仮にNATOに加盟していたならばロシアもおいそれとは攻め込まなかったのではないか。つまり,日本のような小国一国では大国の圧力は跳ね返さないかもしれないが仲間がいるとそれを跳ね返したり防いだりすることができるのではないかということである。