中受秋。塾は迷走期、子どもは再考期?

子どもは2つの塾に通っている。
受験勉強をハードにさせるために、というよりかは、
子どもの希望を反映させた結果そうなった。

元々通っていた塾は近所で割とのんびりと
世間話とかしながら楽しく、学校の授業の理解を深めるための場所。
お友達も多く通っているので、一緒に行き帰りしたり、楽しく通っていた。
ただ、受験専門ではないので、ノウハウも知識もない様子。

受験したい学校の専門コースのある塾は、少し遠い。
本人に、そういうところがあることを話しても、
自分で通うのはハードルが高かった様子なのと、
今の塾に通えなくなるのは嫌だということだった。

じゃあとりあえず、春季講習まではこの塾でしっかり見てもらおうと、
相談して難易度を上げたり少しペースをアップしてもらってやってもらっていた。
でも正直、全然過去問題などをやらせてもらえる気配がない。

そして、夏前。このままだと自力で過去問理解しないといけなくなる&
模試などもこの塾では受けられないけど、どうしようか?と子どもと相談し、夏期講習からは専門塾にも行ってみようかということになった。
ただし、よく聞く様な、入塾テストがあって、順番を付けられて、
大勢で競い合って鉢巻まいて一日中勉強みたいな塾は
絶対に嫌だということだった。
怖いよね、わかる。

という訳で、個別指導で煽りの少ない、
受験したい学校の専門コースのある塾を探してみた。
送迎必須だけど、仕方ない。
結構ハードな内容ではあったけど、頑張ると本人が決めた。
夏休みは2つの塾に通うことになり、ほぼ休みがない様な状況だった。
それでもなんとかやり切った。えらい。

私は仕事をしながら中抜けして送迎していたが、毎日時間が違うので
正直頭がおかしくなりそうだった。もちろん子どもの方が大変だったけれども、保護者も大変だね...!!!夏休み終わった時どっと疲れがでた。正直まだ疲れている…

そして、夏模試。子どもにとっては人生初めての模試。
結果は、、、覚悟はしていたけれど、本人にどう伝えるのがいいのか
半日ほど寝かせてしまった。
あんなに頑張ったのにね。多分子どもの人生史上こんなに勉強したことないってところまで頑張ってきたのにね。
どうか挫けません様にと、慎重に言葉を選んで、
初めての模試なのにこんなにあっている問題があってすごいんだよ、
あなたが毎日頑張っていることは、お母さんが一番よくしっているよ。
あくまで誰かと比べるのではなく、現時点のただの目安なんだよ、という様なことをお話ししてから見せた。顔がぐんにゃりしていた。胸が詰まった。

それから程なくして、これまで通っていた塾から連絡があった。
受験まであと少しなので、テコ入れをしてくれるらしい。ありがたい。
それと同時に、叱咤激励の様な、割と辛辣な言葉を受け取った。
これまで散々ぼんやりしてきて急になんなんだよ?
という気持ちが湧いてきたけれど、丁寧な言葉でなんとか返した。
でも、子どもは精一杯以上やってきたんだぞ、ということはちゃんと伝えた。丁寧な言葉で、だけどね。
まあ、遅いけど指導やる気になってくれたのならありがたいので感謝。
でも、ちょっと塾が迷走気味かな。

そして、肝心な本人にそれを伝えないといけないターン。
嫌な役だなあ、本当に。仕方ないけど。

その前に、まず現時点での本人の「入学したい指数」を確認しないと
いけないなと思った。
現時点での状況を踏まえて、今後も更にめっちゃ頑張らないと厳しいのは確か。本人がどうしても入りたいなら、私も適切に厳しくいかないといけない。だけど。もし、その希望が下がっているのなら、教育虐待になってしまう。それは本当にダメだ。

少しの変化でもいいからね。と、表を作って書いてもらうことにした。
絶対入りたいを100%として、決めた時の気持ちを書き込み、現在はどの地点なのか。
決めた時の気持ちの地点よりも、少し現在は下がっていた。
理由はある?と聞くと「今の友達と一緒に通いたい気持ちが増えた」とのことだった。
そうか、夏休み、少ない休みを友達と過ごせて深まったんだな。素敵だ。
でも、受かりたい気持ちはちゃんとある、と。

聞いておいてよかったな!と思った。うっかり良かれと思って
煽ってしまうところだった。
本人のやる気が自分で火がついてくるまで。
しばらくちょっと様子見かなと思う。
今しかない6年生の二学期の始まりを楽しんで欲しいな。

しかし。すごく難しいなと思う、保護者の立ち位置、関わり方。
まだ小学生の子どもにできることは少なく、調べられる力もなく、深く考える力もまだない。
そして、本人の意向を大事にしすぎても、責任を負わせてしまうには幼い気がする。
すごく、慎重にならないといけないと感じている。

中学受験はあくまで長い成長の中の一つのターニングポイントにすぎない。
本人が、楽しい小学生活だったと、やりたいことをやれたと、
幸せな子ども時代だったと振り返ることができる様に。
そしてずっと「今現在」が幸せで楽しいと思える様に。
保護者は遠い目線と今の変化を見逃さないようにしないとだな。

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