3.11 名曲「舟漕ぐ人」について
昨日は、3月11日。震災から8年の日だった。
近年は、片平里菜という福島出身のアーティストの活動が、関西に住む僕に震災について考えさせるきっかけを与えてくれている。
そんな片平さんの楽曲で、とりわけ好きな曲が「舟漕ぐ人」だ。
中野サンプラザでのホールワンマンのライブDVDでのMC。
「20歳のときに福島、東北の海を思い浮かべて作った曲。作った後に、石巻の漁師さんと知り合った。その漁師の方は津波で妻や子どもを亡くされた。でも、なぜか、自然とまた海に感謝し前を向いて生きておられる。今は、そんな人を思い浮かべながら歌っています。」
と、紹介されたこの曲。
20歳の片平さんの心象風景を歌った曲。でも、震災で大切な人を亡くされた方々の心情にも思える。悲しみや後悔、不安、前を向こうとする気持ち。それらが行ったり来たりする、理路整然としない曲。
昨日は、この曲を聴いて、東北のことをいろいろと思った。
~「舟漕ぐ人」より~
悲しみが押し寄せた
切り捨てながら生きることは
減っていくだけの日々とは
少し違う気がしていた
心の地図広げて
赴くままたずねた
赦すことがまだ出来ない
ちっぽけな僕は
大きくなりたくて
ただ水平線に航路は残らない
抱きしめられなくて
まだ遠い岸辺に
待つ人が 待つ人が
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