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人事職の私が個人的に思う、キャリア形成で一番大切な能力

 自身のキャリアにおいて、人事職に関わり始めて2年ほどが経った。 
本論では、普段の業務で感じた、キャリア形成で一番大切な能力と私が感じる「レジリエンス」という能力について、具体的な例を用いて説明しながら解説していこうと思う。


「レジリエンス」とは? 

 「レジリエンス」という言葉、日々の生活において聞き馴染みはあるだろうか。「レジリエンス」とは、困難や逆境から素早く立ち直る力や、粘り強さのことを指す。

 キャリアで成果を残すために必要な能力は数多く存在すると思うのだが、最も重要な要素は「レジリエンス」だと私は考える。まわりにいるハイパフォーマーは、全員この能力を持っていると言っても過言ではない。 
 また、これは先天的な特性ではなく、多くの経験から培われる最強の後天的スキルだと私は考える。

「レジリエンス」はどこで身に付く?

 まず、「レジリエンス」①困難 ②面倒臭さ に直面した際に身に付く/発揮される。

 ①困難においては、変化が激しく難しい目標への達成が求められる状況に置かれた際に、この「レジリエンス」を身に付ける事ができると私は考える。
 例えば、組織全体で営業成果に伸び悩みがある際、新しい手法をPDCAしていくだろう。その場面で、もし成果が出ず目標未達成に終わってしまった際は、まずは未達成だった自分を受け入れ、何が原因なのかを考え分析し、次のアクションに活かしていくだろう。
 その過程で感じる苦しさが、自己成長/目標達成に向けた粘り強さを身につけていくのだ。

 ②面倒臭さにおいては、誰もが面倒臭がり継続しづらいことに対して、日々のKPIを設定し毎日実行していく際に、この「レジリエンス」を身に付ける事ができると私は考える。前職のマネージャーにも「成長とは、いかに面倒臭いことと向き合えるかどうか、だ」という言葉をもらったこともある。
 例えば、仕事だと「他者が見ても分かりやすいように商談の議事録を具体的に書く」「1日最低でも5商談は実施する」など。プライベートだと「日記を付ける」「料理を毎日自炊する」など、どのような些細なことでも構わない。   
 そういった一見簡単と思えるような習慣を積み重ねていく事で、粘り強さを身につけていくのだ。

「レジリエンス」と感情の相関性

 また、「レジリエンス」は感情知能(EQ)とも深く結びついていると考える。レジリエントな人々は高い自己認知能力と感情制御能力を持ち、ストレスフルな状況でも冷静さを保つことができる。この力は意思決定の質を向上させるだけではなく、チームや組織全体のモチベーターとして活躍することも多い。
 きっと、レジリエントなリーダーはメンバーの信頼を集め、逆境に強い組織を築くことができるだろう。

組織で求められるレジリエント研修

 戦略的に見て、組織も「レジリエンス」の重要性を認識し、育成するトレーニングに取り組む必要性がある。レジリエントなメンバーには、ストレスに対処し、変化に適応し、ポジティブな職場環境を築く能力がある。
 こういった人材/文化を育むことで、組織は従業員の定着率や満足度を、メンバーは自己効力感を持ちポジティブな気持ちで業務に臨むことができるだろう。

最後に

 さて、本論から、今の自分は「レジリエンス」があるのかどうか見つめ直すきっかけになっただろうか。
 結論として、技術的なスキルや専門知識はキャリアにおいては当然のごとく大切だが、「レジリエンス」は、失敗を粘り強さで乗り越え、継続して成果を残すために最も重要である能力だと言えよう。

 環境が変化し続ける中、「レジリエンス」はただ生き抜くだけでなく、自分自身がビジネスマンとしてもひとりの人間としても成長し続けるための不可欠な資質なのだ。

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