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グルー推しの女による怪盗グルー&ミニオンズ全作レビュー


とりあえず、ネタバレなしで作品の紹介を書かせてください。書きたいので。

世間では黄色くて可愛いミニオンが有名だけど、主人公はスキンヘッドのおじさん、グルー!

画像左上のおじさんが主人公です。よろしくおねがいします。
このおじさんが最高なんですよ……。

孤独な男が孤児を引き取り愛を知っていく話。
大人にこそオススメしたい作品なんです。
とりあえず一作目の月泥棒を見てください~~~ッッ

お子さんと見るならミニオンズっていう映画がオススメ!

こっちはおっさんじゃなくてミニオンたちが主人公!
可愛いミニオンたちの活躍をたっぷり楽しめるし、おっさん(グルー)が主人公のシリーズと比べて、内容がかなりお子さん向けになっています。

小難しい話は出てこないし、
ミニオンたちは謎の言語を喋る生き物だから(どうぶつの森みたいな)言葉が理解できなくてもなんとなくで楽しめるはず!

ただ、ミニオンズたちは「悪」に憧れてる存在なので、盗みを働いたり武器で警察をぶっとばしたりします。
そういうのお子さんに見せたくないなって思う方は、グルー全作あんまりオススメできないかも。

大人のお友達は月泥棒を見て……お願い……。
疑似家族、毒親、自分を認めて欲しい気持ち、そういうキーワードに刺さるものがある方、見て……。
ただやっぱり子供も見る前提の作品であはるため、シリアスさ暗さはそんなに強くないです。
子供向け作品であっても、大人向けの要素が入っていれば楽しめる人にオススメ。ディズニー映画を楽しめる人なら楽しめるかも!

私がネタバレなしで書ける紹介は以上!解散!

以降はネタバレとか気にせずグルー愛と、他書きたいことを書き散らしております。ネタバレを読みたくない方はここで引き返してください!

グルー最高!!愛してる!!グッズ出てくれ!!頼む!!
(ミニオンのグッズは山程あるのに、グルーのグッズ、ほんとに少ない。悲しい。こんなに不遇の主人公おるか??みんなもグルーを愛して応援しましょう……ハゲたおっさんのグッズ、作りにくいのもわかるんですけど……私はそのハゲたおっさんのグッズが欲しいんです……お願いします……)


怪盗グルーシリーズ


怪盗グルーの月泥棒


記念すべき1作目!だいすき!!!!

なにがきっかけで見たんだったかな~
ミニオンってなんかすごく有名だけどこれはなんのキャラなの??と思って見たような気がする。
そう思うと、ミニオンが人気出てくれて本当~~~~に良かった。
ミニオン人気のおかげで、USJにグルーのアトラクションあるし(アレ本当に最高大好き愛してる)(でも酔った)
映画もこれだけシリーズ化されてるんだろうなあ。ありがとうミニオン。
なんとかグルー本人にも人気出て欲しいな。

親に愛されず育った男、グルー。
何度も親の関心ひこうとするのに、どんなに頑張っても見てもらえなくて。
夢も簡単に否定されて。
ほんまブッサイクやな~とか言われて育ってるし
他の作品見てるとわかるけど、「ママならお金払うからうちの子引き取ってって言いかねん」って小さい頃から思ってるし
グルー……。
「なんでこんなハゲたおっさんが主人公なの?」って友達に言われたりするんだけど、こんなハゲたおっさんが主人公である必然性がこの作品にはあるんですよ。グルーが美男子だったら全然話が変わってくる。

前作まとめて見返したせいで、どれがどの作品の記憶だったか曖昧なんですけど、グルーのママが孤児3人にアルバムを見せるシーンがあるんですよね。
小さかった頃のグルーがたくさん写っているアルバムを。
愛もあったのかな~と思うと同時に、だからこそ親って難しいよな……とも思う。
優しい顔でアルバム見ながら、「ブサイクやけどな~」と言ったりする。
グルーはそれに対して傷ついた顔すらしない。もう慣れているんよね。もうそんなことくらいじゃ傷つかんのよね。辛い。

私はひねくれてるので、ママはグルーの可愛さを伝えたくてアルバムを見せてるんじゃなくて、「こいつ私が育てたんやで」っていう自分の功績を見せたいんじゃないかなと思ったり。
小さくて可愛かったグルーの思い出ってことじゃなく、自分が頑張ってママをやってた思い出のアルバムなんじゃないかな。それは言い過ぎかな。
でもマジでこのおばさん、グルーを可愛がってる描写がいっっちども出てこないから、それくらいありそうだなと思ってしまう。

そんなママに見てほしくて、認めてほしくて、
最初はロケットの絵を描いていたグルーが、本物のロケットを作り、それでも見てもらえなくて、褒めてもらえなくて、
ついには月を盗もうとする。
彼は「お母さんに認めてもらうために月を盗むんだ」なんて言わないし、そんなことを願ってる自覚もないと思うけど、
でもずっと心の中には認めてもらえなかった傷があるんだろうな、と繰り返し描写される。
だからこそ「もっとデッカイことをやらなきゃ」という欲求があるんだな。そしたら今度こそ褒めてもらえるかもしれないもんね。

いや、もう、お母さんからの承認を欲しているわけではないのかもしれない。
認めることのできない自分自身を認めたいのかもしれない。
自分はここにいるぞ、負け犬なんかじゃないぞ、俺はやればやれるやつなんだ、って、自分に証明したいのかもしれない。
グルー……。

だから子どもたちと遊園地に行った時、
子供たちに褒めてもらって、認めてもらって、思わず微笑むグルーの表情を見て、私は…………私は……………………
グルー…………愛してるよ…………。

そんなグルーが月よりも子供たちを選んで、
この子たちを手放してはいけなかったと気がついて
大きな野望を捨て、子供たちのバレエを見ていた時、
初めて親に「あんたは自慢の息子や」と言われること、
あまりにも……あまりにもさ……。
ここさ、本当に……。皮肉っていうかさ……。
「こんな良い親になるなんてな。私みたいや。いや、私以上かもな」
って言われてさ……。

その時のグルーの表情が、なんていうか……。
表現が難しいんだけど……
嬉しいって感じではないんよね。
そら「私みたいに良い親」って言われても納得できんよな。
でも「私以上」って言われた時に、ちょっと「そりゃそやろ」みたいな顔する。うん。そりゃそうや。

なんかな~~~~。
この言葉でグルーが救われたかっていうと、きっとそうではなくて。
ここは完全に私の解釈やけど、
ずっと欲しかった「親からの承認」は、もう、グルーにとってそんなに重要なものではなくなってたんだと思う。
子供たちが与えてくれたからな。承認を。
そしてグルー自身も、月より、悪党になる野望より、子供たちを選んだ自分自身のことを「ちょっといいな」って思えてたんじゃないかと思う。
野望を追いかけてた時より、自分自身に満足できてるんじゃないかって。
だからもう、親の言葉はいらんのよな。
(そうなって初めて、欲してもいない時に、ふっと欲しかったものが手に入るって、なんか、世の中あるあるという感じ)

グルーはもう自分の価値を見せつけて、証明する必要がない。
もうそんなことはどうでもよくなった。
だってもう、本当に欲しかったものは全部ここにあるもんな。
子供たちがいて、自分の帰りを待ってくれて、発表会にきてほしいと願ってくれて……。もうそれで十分よなあ。
そうなったグルーが子供たちと大きな月を見上げるラスト、あまりにも美しいよ。最高だよ。ありがとう。


怪盗グルーのミニオン危機一発

2作目!恋をするグルー!可愛い~~ッ

なんかこう、孤独に生きてきた男が、子供を育て、家族ができ、恋をして、結婚し……そういう「王道幸せストーリー」が、ちょっとしんどく感じることも私にはある。
でもグルーがそういう道を歩んでいけることは、本当に、本当に嬉しくて……。よかったな……よかったな……。

グルーはさ、別に恋をしなくても、結婚しなくても、子供たちとの暮らしで十分幸せだったと思う。
「幸せになりたいから恋をしたい、結婚したい」っていう順番じゃなくて
「十分幸せなんだけど、恋に落ちて、この人と結婚したい」と願って、そして結婚できたということが、本当に、本当に嬉しい。

すっかり子煩悩パパになってるのも本当に可愛くてなあ。
子供のためならプリンセスの変装もしちゃうんだよ。あまりにも愛おしい。

ルーシーもすっごく可愛い~~!
ルーシーの容姿を見て思ったけど、本当にこの作品、王道の美男美女を出してこないな~って。
ルーシーめっちゃ美人さんだし可愛いんだけど、でもテンプレ的な美女や美少女ではない。そこも本当に好き。

ルーシーに恋してさ~、人生バラ色になったり、いっきに絶望したり、
デートに誘おうって電話かける練習して、怖くてかけれなくて、ついには電話機を燃やすグルー……あまりにも栄養価が高い。ありがとうございます。

一方のルーシーも、いろんな人の顔がグルーに見えてくるの、可愛いよな~。「私、グルーにする!」って決めたら猪突猛進で迷いがないところも好き。強い女だ。

マーゴの恋路を邪魔するグルーも可愛かった。やりすぎだけどな。
子供たちのことを「娘たち」って呼ぶようになってるのも、本当にさ……よかったね……グルー……。

グルーが小さい頃、「グルー菌がうつる~!」とか言われてるの、本当に胸が痛かった。好きな女の子にお花渡そうとしてさ、そんなこと言われたら本当に、本当に悲しいよなあ。辛いよなあ。女性が怖くもなるよなあ。
そうかあ。グルー……。
あとグルー、髪ないこと気にしてたんやな……。そのままでカッコいいよ、グルー……。
ルーシーはグルーのありのままを見てくれる人で、本当に良かった。

アグネスが「うちにはママがいないから」って言うのを気にして、婚活しようかなってなるのも、切なくてな~~。
必ずしも、両親そろってるのが子どもの幸せだなんて思わないけど、
まあ、小さいうちはそういうこと言ったりするよな……。
仮にルーシーと出会ってなくて、ひとり親だった世界線でも、グルーは最高のお父さんだし、娘たちは幸せに育ったと思うよ。

でもルーシーと出会えたこと、本当に良かったなあ。
自分の才能を正しい形で発揮できる職場も見つかってさあ、本当に良かったよ……よかったしか言ってないね。書きながら泣きそうになってる。グルーの幸せをずっと見守りたい。

怪盗グルーのミニオン大脱走

3作目!
マイケル・ジャクソンの曲と共に踊りながら戦うブラット、いいな~!かっこよかった!

職を失い、博士もミニオンたちもいなくなり、
グルーが「自分はなんで生きてるんだろう」ってつぶやくところ、本当に、本当に辛くて
こんなに辛い気持ちを描く作品なのか、というのも衝撃だったし
そういうテーマを扱ってくれることに嬉しさもあった。
ルーシーがいてくれたのがせめてもの救い……。

ルーシーが娘たちの「ママ」になりたくて頑張っているところも本当に泣けたな~~~~。
突然親になるんだもんな……。大変だよなあ……。
正解がわからなくて怖いよなあ……。
でも「良いお母さんになりたい」って悩んでる時点で、ルーシーは本当に良いお母さんなんだよ……。

グルーの双子の兄弟ドルー、髪ふっさふさで笑った。
でも彼もまた、「自分は落ちこぼれ」って悩みを抱えていること、
それを聞いた時のグルーの表情……本当に胸にくるものがあった。

最終的に、仲良くおっかけっこする兄弟になるの、本当に可愛い。
ラストの「あいつは俺の兄弟なんやで!……5分だけ時間を与えたるわ」って悪~~~い顔するところ、あまりにも性癖に刺さって死んだ。
悪人になりたいドルーよりも、何百倍も悪い顔してるグルー。ありがとう。


ミニオンズシリーズ


ミニオンズ

愛かった~~~~。ボブあまりにもカワイすぎない?
いっつもクマのぬいぐるみ持ってて、クマに「ティム」って名前つけて可愛がって、生き物を見ると「プチ」って名付けて可愛がって……愛おしい……。
あとケビンがよくティムの顔の汚れをぬぐってあげるところ、なんかすごく泣けるんだよなあ。
母親が子供にそうやってるところを見てから、真似してやるようになってさ……そうやって愛を学んでいくんだね……。幼い兄弟が育っていくところを見守っている気持ちになる……。

とはいえ怪盗グルーシリーズと比べると、大人が楽しめる要素が少なく、より子供向けだし
グルーは殆ど出てこないし
大好きなグルーのシリーズだから見ているけど、そこまで好きな作品っていうわけじゃない。でも本当にミニオンズたちは可愛い。
本編より、エンドロールのおまけ(幼少期グルーとミニオンズたちが遊んでる)のほうが好きだった。グルー推しだから仕方ない。


ミニオンズ フィーバー

やっぱり怪盗グルーシリーズと比べると子供向け。
とはいえ今回は幼少期グルーもメインキャラとして活躍するし、
ストーリーも前作よりは大人が見て楽しめる要素が増えたなと思う。

老人と子どもの組み合わせ、良かった……。
グルーはミニオンたちとは仲良いけど、保護してくれるような大人は周囲にいなかったんだな……ということが切なかったけど
ワイルド・ナックルズは「自分を導いてくれる大人」だったんだろうなあ、そういう人がいてくれて良かった……と思えた。
まあ、悪の道に導く大人だったからね。
無償の愛を注いでくれるとか、そういう存在じゃなかったと思うけどさ。
でも自分の成長を見守ってくれる人はいたんだねえ……よかった……。

それと同時に、「孤独な男を救った子供」の立場でもあったんだなって。
大人になったグルーが、子供に救われることの対比のようで、これもまた胸が熱くなる。
子どもたちが自分を認めてくれたこと、純真な心で接してくれたことがグルーを救ったけれど
グルーもまた、全く同じように、ナックルズの心を救っていたんだなあ。

そういえば前作の『ミニオンズ』で、ミニオンズたちは人間が誕生するより前からいたって説明されていたけど
確か月泥棒では、博士がバナナから作ったって説明されてたから
設定が変わってる。
だからこういう後の作品で、グルーの家庭環境が実はわりと良かったとか、お母さんから愛情を受けている場面もあった、みたいな追加描写が出たらちょっと嫌だな~~という思いもあったんだけど
しっかり毒親やってて、安心しちゃったよ。
学校で、他の子供たちは家族が迎えにきて、ハグしてる中、
グルーのところにやってくるのはミニオンたちでさ~~~。
じゃあミニオンが来る前は……一人で帰っていたんですか……?
そっか……。

ミニオンたちと出会えたことも、本当に良かったね。グルー……。

孤児を引き取る以前に、ミニオンたちからも、承認や純真な愛はもらってきていたんだなあ。小さい頃から。それは本当によかった。
ただ、それだけでは救われないくらいに傷ついていたのだろうと思うし、
それすらなかったら、大人になったグルーはもっともっと病んでいたんだろうなあ。
あんな可愛い悪党ではなく、ガチの悪党になっていて、お子様には見せられないシリアス作品に路線が変わってしまう。


以上!
全作レビューと名打ったものの、ショート作品は見れていないし
新作はこれから映画館に見に行くので
また見れたら感想を書きたいな。

こんな長文を最後まで読んだ方、いらっしゃるんですか?ありがとうございます!一緒にグルーを応援しましょうね!!!

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