文学フリマ京都9 ありがとうございました
1月19日、日曜日。
その日は、早起きしました。
まだ外は暗い。
気分もよいので「じゃあ、行こか」とおもいました。
AM 6:40 発の電車に乗り、7:40頃に京阪三条駅を降りました。
歩いて、8時ぎりぎりに会場の「みやこめっせ」に到着しました。
文フリ京都の初参加にあたって、ひとつ気になる案内がありました。
会場設営ボランティア募集。
参加希望者は、8時に集合。
900ブースを超える会場作りを手伝えたらいいなとおもっていました。
そして、気分よく、8時にたどり着いたのです。
がらんとした一階の大会場に、スタッフとボランティアの人たちが集まっていました。
これから2時間で机を並べ、椅子を置き、案内シールを貼るという説明を受け、みんなが動き出しました。
慣れている人もいて、順調に作業が進んでいきます。
まあまあの肉体労働ですが、ぜんぜん平気といったかんじでした。
何もなかった場所に、「場」のようなものが立ち上がっていきます。
「文フリ」の、しかもボランティアに来る人は、かなり静かな部類のひとたちで、それもまたよいかんじでした。
また、スタッフの方々はクールに裏方で我々を支えてくださいました。
渡されていた「設営手順書」をあとでもう一度読み直すと、これまでのノウハウがぎっしり詰め込まれていることがよく分かりました。
「文フリ」は、すさまじい熱意で運営されているのですが、それが前面に出ないように気をつけていらっしゃるようにもかんじました。
カッコよすぎる…
9:40頃には、ほぼ作業が完了しました。
手続きをして、自分のブースにたどり着き、椅子に腰を下ろすと、どっと疲れが出ました。笑
もう、終わったかんじさえしました。
10時を過ぎると、慌ただしくなりました。
出展者さんたちの入場です。
隣のブースの「七月堂」ごとうさん、なっちゃんも東京からやって来ました。昨日は、大阪の「葉ね文庫」でイベントをされて、今日は文フリという元気で楽しいひとたち。
東京から送った3箱の荷物を開けて、テキパキとブース設営をしているごとうさんとなっちゃんの横で、僕はしばらく休んでいました。
私が持ってきた本は2種類だけなので設営は3分で終わるはず…。
ぼんやりしているうちに11時になり、開場となりました。
さっそく、たぶん出展者の方が「白い火、ともして」を買いに来られました。その後も、つぎつぎと。
「七月堂」ブースでは、新詩集『あわいのひと』が先行発売ということで、こちらもつぎつぎと。
「七月堂」さんは、文フリ東京にも2回参加されていて今回が3回目。
やはり、東京と京都の雰囲気には違いがあるようです。
東京では、お客さんも多く、ひたすら売りつづけて、お話しする時間もほとんどできないそうです。京都は、まだ空間的にも時間的にも余裕があって過ごしやすいそうです。
たくさんのひとにお越しいただきました。
読者の方、同僚の方、懐かしい方、初めましての方、お世話になっている方…。
16時の終了まで、あっという間でした。
設営の8時から8時間、濃密で充実の、まるで映画のような一日でした。
お客さんたちも、老若男女かなり個性的でお洒落なかんじで、見ていてまったく飽きませんでした。
これは、意外な発見でした。
やっぱり、人間はおもしろい。
そう再認識した「文フリ京都」でした。