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「初めて会う人」を読んだ

「初めて会う人」 くわがきあゆ 産業編集センター を読んだ。

捜査一課に配属されて間もない刑事・静川涼吾の全神経は、完黙を続ける容疑者を前に、極度に張り詰めていた。本当にこの男が殺したのだろうか...。誰の記憶にも残らないような、おとなしそうなこの男が。―事の発端は同僚殺害容疑だった。やがて、すでに事故として処理されてきた複数の事案がつながり始めた。真実が明らかになるほどに、いよいよ深まっていく謎。容疑者が落ちない理由を知った静川は...。

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いやぁ、良かった。
久々に感想を残そうと思うくらいに。

まず、登場人物が常軌を逸している。

憧れの人を模倣する男。
周りを盛り上げる為には、他人を貶めることを何とも思わない女。

いや、こういう人はいるでしょう。
しかし、気持ち悪くなるくらい酷いのだ。
酷いというか、突き抜けている。
本人には悪気がないんだから。
己の欲望に忠実。

でも、これは、話の本筋ではないところが、またすごい。

完黙を続ける容疑者。
一体、何が起きていたのか。

まぁ、それは読んでのお楽しみ。
まぁ、この人にも突き抜けた思いがあるのだ、ってことで。

そして、最後まで気を抜けないことも忠告しておこう。
最後まで読んで、初めて題名の意味がわかるんじゃないかな。

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にしこ
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