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「平家物語」進捗

本日は三の巻まで読了。
鬼界が島に俊寛だけが残される話があった。
古典の授業で習った覚えがある。たぶん(笑)
三人島流しにあったのに、俊寛だけは許されず、他の二人だけ都からの迎えの舟に乗って去る。
その嘆きが印象的だったのだが。
古川日出男訳だと、ちょっと悲嘆にくれる様が、押さえ気味というか、やや淡々と語られている感じ。
授業の時には、もっと激情を感じたんだけどな。
やっぱりリズムかなぁ。

天にあふぎ地に臥(ふ)して、泣きかなしめどもかひぞなき。
俊寛は天を仰ぎ、地に伏して、泣き悲しむのでございます。
泣き悲しんで泣き悲しんで、しかしながら甲斐はないのでございます。
(平家物語 古川日出男訳)

なんか原文の方が、ぐっと締まっている分、力強さがあるような。
やっぱり「ぞ」か、お前のおかげか?

だからといって、原文では読めませんけどね(笑)
授業でちょっとやるだけでも、ヒーヒー言ってたわけで。
現代語訳最高!

ちなみに、三の巻で、重盛は死んでしまった。
もうダメだ、平家。
そして、後白河法王も鳥羽へ流されたところで、三の巻は終了。

続きも楽しみだ。


恐縮です