「平場の月」を読んだ
「平場の月」 朝倉かすみ 光文社文庫 を読んだ。
いやぁ、ツラい。
なんかねぇ、リアル過ぎてどうにもダメだ。
このツラいとかダメだというのは、悲しくてとか切なくてとかではなく、なんだろう、読んでいて、そのリアルさに嫌になるというか…
好きか嫌いかの二択だったら、嫌いになっちゃうんだろうなぁ。
まず、場所。私は埼玉出身なので、朝霞、志木、新座ってのがね、リアル。
そこに残った地元の同級生、結婚して実家近くに戻るとか、あー、リアル。
そして、「ヤオコー」。なんで「スーパー」にしてくれなかったんだろう。
私だって、ヤオコーでウミちゃんに会ったら隠れるね。
年代だってジャストミートだし、親が亡くなった後の実家の感じとか、平場に生きてる生活感とかも、まざまざと脳内に浮かぶ。加齢臭だってすぐに再現できるわ(笑)
まぁ、須藤の心はわからなくもないけど、私だったら、そこまで頑なにはならないなぁ…というところで、そこはピンとこないけど。
恋愛小説ならば、もう少しファンタジーが欲しかった(笑)
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