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「そしてミランダを殺す」を読んだ

「そしてミランダを殺す」 ピーター・スワンソン 創元推理文庫 を読んだ。

ある日、ヒースロー空港のバーで、離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに声をかけられる。彼は酔った勢いで、1週間前に妻のミランダの浮気を知ったことを話し、冗談半分で「妻を殺したい」と漏らす。話を聞いたリリーは、ミランダは殺されて当然と断じ、殺人を正当化する独自の理論を展開してテッドの妻殺害への協力を申し出る。だがふたりの殺人計画が具体化され、決行の日が近づいたとき、予想外の事件が起こり……。男女4人のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防が語られる鮮烈な傑作犯罪小説。

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前半はそんなに引き込まれなかった。
テッドの現在とリリーの過去が、かわるがわる語られていく。
リリーの殺人を正当化する理論の背景が描かれる。
うまいこといくもんだ。
正直、このまま淡々と結論にたどり着くまで読んでいく感じかなぁ…と思っていた。

しかぁし。
予想外の事件からは、あれよあれよとひっくり返される。
もう、あの場面は「どっち!」って心の中で叫んだね。

ポエムはいかにも逃げ道な小道具かと思いきや。
最後の最後で、あんなこと。

面白かった。

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にしこ
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