自分らしく生きるには?

『自分らしく生きる』というワードをよく目にします。

他人の顔色を伺うのではなく、自分の本心に正直に、価値観に忠実に生きる。誰かが勝手に目的地を入力したカーナビに従って自動運転モードで行くのではなく、自分で目的地を探し、決めて、自分でハンドルを握って運転していく。

『自分らしく生きる』を別の言葉に置き換えるとこんな感じでしょうか?

きっと誰もがそうしたい。自分の本心に従って言いたいことを言い、やりたいことをやりたい。

でも出来ない。上手くいかない。そもそも自分らしさって何だろう…?

インターネットの時代になり、SNSが当たり前に強い影響力を持ち、10年前には、何なら5年前には考えられなかった生き方をする人がたくさん出てきました。

そして、日常ではまず関わる機会がないそんな人たちの生活を、スマホでいつでも見られるようになりました。

たくさんの生き方が視界に入り、アレも良いなコレも良いなと咄嗟に自分と比べてしまう。


有名な心理学の実験で、たくさんの種類のジャムを置いたコーナーと、数種類のジャムしか置かないコーナーの売上を比べるというものがありました。

結果は数種類のジャムしか置かないコーナーの圧勝。人は選択肢がありすぎるとアレコレ考え過ぎてストレスになり、むしろ何も選べなくなるようです。

生き方の選択肢が増えたことで、自分がどうしたいのか、何が自分らしいのかが分からなくなり、『自分らしく生きる』がなおさらできない。

ではどうすればいい?自分らしさはどうやって見つかる??


根性論チックな書き方ですが、「たくさん触れて、分析して、やってみる」が答えだと僕は思います。

「あなたはどんなマンガが好き?」という質問に答えられるのは、ある程度の数のマンガを読んだことがある人だけ。マンガを読まない人は自分のマンガの好みを答えようがない。好みの傾向を測れるだけのサンプルがないから。

そして、マンガを黙々と読むのが好きな人もいれば、同じマンガ好きと熱く語るのが好きな人もいる。沼に引きずり込むのが好きな人もいる。別にマンガじゃなくても、没頭できる暇つぶしなら何でもいいのかもしれない。

これはある程度読んだり話したりして、初めて見えてくること。

『自分らしく生きる』を実践している人の何を見て「いいな」と思ったのか。それはそういう人をたくさん見て、自分がどこに惹かれたのか、あるいはどこに幻滅したのかを分析するしかない。

評価されてるから?評価なんか気にしてないから?メジャーだから?知る人ぞ知るから?スペシャリストだから?オールラウンダーだから?

それとも、本当は特に不満なんかないのに上を目指さなきゃいけない気がしているだけ?

「あぁ、自分はこういうことがしたかったんだな。これを捨てたかったんだ。」

それが見えてきたら、あとはソレを今からやればいい。やっていく内により見えてくるものもあるはず。答えは自分の中にしかないから、自分の素直な感想に従うしかない。

その嘘偽りのない答えに自分らしさがあり、それに嘘偽りなく従うことが『自分らしく生きる』だから。

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錦山まる | メンヘラマッスル女装作家
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