どっちの道を選ぶか?… ベルファストを観て
Which road will you take? That's a tough, painful question sometimes. Everyday is a winding road, I'd just like to be a deep thinker. "There is no our side and their side in our street"... On our planet too, as a wanderer, I hope🍀
3日前の事ですが「ベルファスト」を鑑賞(してからの新宿ベルク☕️🌭)。
1960年代後半の北アイルランド、ベルファスト。感受性豊かなバディ少年の目を通して、生まれ育った街が宗派の対立で分断されてゆく様と、暮らす人々の葛藤や人生の選択を描いた、今年のアカデミー賞脚本賞受賞作品。割と古典的な俳優というイメージのケネス・ブラナーが脚本・監督を手掛けた自伝的ストーリーでもあり、ジェイミー・ドーナン、カトリーナ・バルフ(美しくも肝っ玉母さん)、キアラン・ハインズ、ケルトの血を引く方々の、モノクロでも目の前に迫ってくる熱演。ベルファスト出身、ヴァン・モリソンの名曲がそっと寄り添っていた。
確かにアメリカ、カナダ、オーストラリア等は移民の国で、皆どこかの時点で何らかの理由で、故郷を離れてやってきた人々の子孫。未だに会話の中で、自分はScottishだけどあの人はIrishなどと触れたりするのは、ふと自分が何者かと考えざるを得ない瞬間があるからなのかもしれません(血も色々混ざっている方が多いとはいえ)。ジュディ・デンチ演じる少年のおばあちゃんの、「Irishは流浪の民、じゃなければ世界中にパブがある訳が無い」という台詞も印象的。
余談ですが、転勤族家庭で育った私は生まれてこの方出身地が何処とは特定できず、何処に居ても何となく余所者。どうせなら楽しんでやろうと浮き草人生を漂ってきて、むしろ街の絆とか同調圧力ムードが苦手なのですが、それでも多少歳を重ねてきたせいか、ジュディばあちゃん側の目線で見入ってしまいました(けど誰しも一度、何処か違う場所へ行って暮らしてみる体験って、良いというかできればした方が良いと思っています。たとえ国内にしてもなるべく若いうちに)。
Go now. Don't look back🍀