完結編:まだやれることはある!ホームタウンなのに「外部からの活性化」その3:帰郷するなら試合日に作戦!

タイトル画像:スタジアムの写真

これまで2回に渡り、「ホームタウン外」から顧客候補を誘引すべし、という案を展開してきました。

下のリンク2つ:ホームタウン外から人を呼ぶ案

1回目は、どの層をターゲットにすべきか、2回目は、ターゲットをどのようにまとめるか。

今回は、「外」からいよいよ「ホームタウン内」にどのように来ていただくか、を考えてみました。これで連載終わりか!?

おさらい

2回の簡単なおさらい。

(1)小さい街では、ホームタウンだけでスポンサーを募ったり、来場促進しても、結局大都市圏のチームに負ける。

(2)ホームタウンの外には、ホームタウンに愛着のある人たちがいる。

(3)ホームタウン外の人たちを、サッカーというコンテンツを使ってグルーピングする。

こんな展開をしてきました。

今回は、このグループがホームタウンに来て、さらにホームゲームを観戦する、という流れを考えてみます。

ホームタウン外の人も必ずホームタウンに来ることはある

いわゆる、盆と正月。もちろんそれだけでなく、いろいろなタイミングで生まれ故郷に帰る人はいます。冠婚葬祭、お祭り、同窓会、ふらっと。

その時、「サッカーに感心がある人」として育っていただいた方々にお勧めしたいのが、

どうせ帰るならホームゲームのある日に合わせる

ということ。

テレビの画面で見た、我が街のチームの勇姿を、憧れのホームスタジアムで応援する。これを一つのモチベーションとしてもらうのです。

テレビ画面では感じられない喧騒や空気や雰囲気。キッキオフ5分前に画面を見るのとは違う、1時間も前からワクワクする体験は、間違いなく極上のものとなるでしょう。

でも、初めてホームゲームに来る人にとっては、コールも覚えてない、どこのスタンドを買えばいいか分からない、など不安もあります。

ならば!

お帰りなさい、安心施策

ホームタウンに「帰ってきた人」のために、色々とチームもサポーターも良い準備ができれば、相乗効果が出ます。

①お帰りなさいチケット

ユーザー登録をして、遠方から初めて訪れる人向けのチケットです。

・指定席
・雨でも安心
・ガイドブック付き
・タオルマフラー進呈
・スポンサーからドリンク1本

で、通常指定席分の価格にするなど、お得感も出します。もちろんプロモーションの考え方も。

メンバー登録から初めての購入時にしか選べませんが、きっと2回目からは声が出せる席を選びたくなるので問題ありません。

また、タオルマフラーは、「ホームタウン外から帰ってきた人専用デザイン」にして、みんなから「お帰り!」と声をかけてもらいます。地元サポも後押しします。

②お帰りなさい応援エリア

いずれ、うずうずして自分も声を出したくなります。でも、なかなかゴール裏は行きにくい。

でも大丈夫。ゴール裏の少し斜め上に、「ゴール裏デビューを考える人エリア」を設定、コールリーダーから、サブリーダーを派遣してもらい、コールの紙を配り、優しくリードしてもらえます。

もちろん後半から真ん中に移動もOK。チケット種別は「ゴール裏」にして、もうサポーターの仲間入りです。

③お帰りなさい地域ブース

スタジアムの外に、県内のあちこちの地域の情報が集まるブースを出します。

同窓会のお知らせ、各種自治体からのお知らせ、様々なUターン後押しプログラムの紹介、お祭り情報、戻る時のお土産コーナー、ふるさと納税の展示などなど。

帰ってきたんだなー、と感じられるブースにして、何度も戻りたくなってもらうようにします。

④応援グループ登録

ホームタウンにあるサポーターグループの仲間として登録できるようにします。それぞれのグループが特徴をアピール、どの辺の街の人達だよ、などの情報も入れて、仲間を勧誘できるようにします。

併せて、東京南部グループ、大阪グループ、みたいに、ホームタウン外のグループのメンバーにもなれます。

これで、もう一人じゃありません!

いつまでも「お客さん」じゃない、アウェイでの後押しは任せろ!

サッカーは半分はアウェイの戦い。ホームタウンから毎試合多くのサポーターが移動するのは大変です。

そんな時に、ホームタウン外のメンバーの出番。

各地で行われるアウェイの試合は、その地域に近い「ホームタウン外グループ」が頑張ります。○○地方は任せておけ!と大きな役割を担ってもらうのです。

大きなサポーター勢力が作れるわけです。

最終的に何が起こるか

展開的に次の記事で……とも思ったのですが、シンプルなのでここで。

自分の後押しするチームの状況ですが、チームの後押しをしたい、という理由で、スタジアムのそばに転居する人たちが結構な数、いるのです。

私の推すチームは、都内に通える距離ではあります。それほど人生にインパクトがあるわけではありませんが、個人レベルで見れば、わざわざ職場より遠い土地に住む。結構大きな決断です。

また自分は転職をしました。

行政から見れば、住民税が入る有難い状況。つまり、行政もこの施策に何らかの支援をしても良いわけです。

別の地域の知見を持って、稼ぐ人がその土地に帰ってくる。どれだけ凄いことか。

官民一体となったプロジェクトにしてもいいと思います。

やったもん勝ち

この考え方は、大都市圏ではないチーム、どこでも可能です。

やったもん勝ち。

とは言え、多くのチームがこんな感じに盛り上がれば、大袈裟に言えば日本が盛り上がる気がします。

色々なサービスを立ち上げてきたので、ほぼ現実的な落とし方も想像できてます。つまり、夢物語ではありません。

もちろん、バスケット、バレー、卓球、など色々なスポーツで同じことができます。

大きい考え方に見えますが、一つ一つは結構地道にやればできる内容、ぜひ、チームの発展の参考にしてもらえると嬉しいです。



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にしけん
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