PCという無限暇潰し装置を生徒に渡したら遊ぶに決まってる。この運用はどうだろう。
タイトル画像:子供がスマホで音楽を聴いてるイラスト
SNSでのいじめ※や、YouTubeにハマる、ゲームに手を出す、などを心配して、いわゆるネット+デジタル端末での教育推進に反対する声を聞くことがあります。
※いじめ、という単語を世の中から無くしたい派です。と言っても行為は無くならないので、言葉です。犯罪の名前に置き換えるべき、と思ってます。
さらに、「教える自分がよく分からないから」と反対する声も聞きますが、これは言語道断です。飛脚に手紙を託して籠を呼んで、長屋までお帰りいただいたほうが良い。かなりキツい比喩を使ってしまいましたが、本心です。
とは言え、現場で新しいシステムを導入するのに、よく分からない人たちが動かなくてはいけない学校の運営システムにも問題があります。
現場の先生はストライキができないのを良いことに、なんでも押し付ける体制には日頃からしっかりと意見を出し続ける必要はあると感じています。
いきなり話が広がり気味ですみません。
現場にネットと端末入れる、という話でした。
デジタル端末ってなんでもできる=悪いこともできる=悪いことができないようにもできる
何か大いなる誤解が蔓延してるようです。
PCやスマホってなんでもできる端末、という捉えられ方をしているようです。実際、「良くないことをしてしまう」事はものの2分で起こり得ます。
実際「野放しなら」悪いことは絶対起こるのです。無限に暇が潰せる装置なのですから。自制できない人にとっては、合法の麻薬みたいな側面があります。
下に呆れるほど程度の低い運用で自殺者まで出してしまったケースのニュースのリンクを紹介します。解説するのも馬鹿馬鹿しいくらい、「予測をしない」適当な運用であることが分かります。
【告発スクープ】小6女子をいじめ自殺に追い込んだ「一人一台端末」の恐怖 パスワードは全員「123456789」 #プレジデントオンライン https://president.jp/articles/-/49923
でも、「何でもできる」のだから、「よくない事をできないようにする」事もできるんです。何でフリーパスのなんでもできる端末を生徒に渡す事を前提に話をしてるのだろう、と不思議に感じます。
週刊プレイボーイに役に立つページがあるとして、それを渡してエッチなページ見るな、とやってる先生がいたら、バカですね、と言いますよね。
つまり…以下略。
回転寿司の注文用パッド
あれも、Androidの「なんでもできる機械」で「悪いことができないようにした」パッドです。
アレを使って誹謗中傷を発信したり、裏でお客さん同士がつながってお店に悪さしたり、などはしてないと思います。
コンビニのマルチ端末
チケット買ったりするマルチサービの端末も、そこから脅迫状送ったり、YouTubeをダラダラ見る人は居ません。裏で動いてるのはPCです。
そんな事を許したらお店も大変。
まだまたありますけど、世の中そんな機械だらけです。
何でフルスペックの機械を、素のまま未成熟な学生に触らせる前提で話が進むのかさっぱり分かりません。同じことを2度書いてしまいました。
そもそも自分は子供の情報ツール反対論者
社会性が身についてない段階で、時間・空間の制限がなく、一見隠れられる連絡ができる手段を持たせるのは反対の立場です。
まずは、対面中心の人間のやり取りで社会性を身に付ける。それができて初めて、時間と空間の制限を受けない連絡方法を学ぶ。
これをやらなければ、調子に乗ってデジタルマウント取る生徒が出てくるのは当たり前。大人の世界ですらそうなので。
理想は免許制。人と人の付き合いがちゃんとできる事を面談や試験で担保して、初めてアカウントを一つ渡す。
本来そんな運用は無理ですが、そのくらいセンスが要求されるツールだと思ってます。それがあまりにも軽く素早く普及してしまってます。いまさら止められないですね。
でも、先生たちの心配はわかります。
じゃあこのままで、とはなってほしく無い。
止められないからといっても学校がこの流れを野放しに加速するのは私は反対。ただ、利用を止めるのとは方法論は違います。
スペシャル端末を作るべき
省庁に勤める人、大企業に勤める人に組織から配られる端末は、しばしば例えば自由にアプリがインストールできない「設定」がされてます。
さらに先にあげた、回転寿司の注文用端末は、たった一つのアプリ以外は動かせない「設定」。
ならば、生徒に対する心配事を起こしにくい「設定」をすればいいのに…と単純に思ってるんですが、あまりそういう議論を聞かないので、書いてます。
もし、そういう端末あります、稼働してます、もはやデフォルトです、であればここから下の文章は無駄になる…
スペシャル端末仕様
構わず進めます!
それでは具体的にどんな仕様が良いのか想像してみます。
・アカウントは一般的なメールアドレスではなくシステム専用ID
→メアドなんて10年早い!
→管理、発行を学校ができる形に
→学生、登録された親、先生だけと通信可
→パスワード全員同じとか、本当に君たちって…以下省略
・匿名はシステム全体でできないように
→理由は書くまでもなく
・メーラーは専用、送受信対象は専用メーラーの中だけ、生徒同士のやり取りはオープン状態でだけ可能、生徒から先生、先生から生徒、親を絡めた連絡はクローズOK
→無くすことはしませんが、やり取りは全員に晒されます
→教育相談などは可能ですが、担任の先生に送ったメールは学校の管理体制が全部見る事も生徒・保護者に明示しておきます。
・アプリのインストールは学校から指定の連絡からしかできない
→まあこのくらいできますし、当たり前ですね
・写真機能、録音機能は先生側のコントロールでオンオフ
→学習に便利な時もありますので、先生側からコントロール。
・ブラウザはセットアップされたサイト以外は見られない
→やろうと思えばできます。YouTube見られる端末もらったら、誰でも見るでしょ。YouTubeばかり見て、と文句を言う関係者、控えめに言って…いや、誹謗中傷はやめましょう。
・リモート学習システムがプリインストール
→まあこれもそのようにすれば良いだけ
ちょっと考えただけなので、穴はあるかもしれませんが、言いたいことは
心配なら心配しないでいい端末を用意すれば?
という事。
肝心なのは「全員に配る事」
これを希望者が…みたいなことはやるべきではありません。
全員にパッドを無償で配布、さらにモバイルルータを全員に貸与。
このルータも指定された端末としか繋がらず、指定されたアドレス以外は飛べない設定にして、大量発注して安く調達。
という設計の原案、書きますのでお仕事相談してください
最後、営業になってしまいました…
といっても、週刊プレイボーイから勉強に役立たないページを外すのと同じ作業なんですけどね。
まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!