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大学一年生にまずは伝えたい4つのこと、講師3年目の気付き
タイトル画像:カルフォルニア大学の写真
今年初めて大学生になる方へ、という記事です。
自分は講師として3年目、経験は浅いようですが、社会人経験はその分長い。(長いから偉い、ということではなく、社会での失敗もたくさんしているので、反面教師的ネタもたくさんあるのです!)
さらに、自分が「新米講師として気づいたこと」というのは、経験の長い方にはない視点。
そんな背景で、新一年にどうしても最初に伝えなければ、ということをまとめてみます。
この内容はそのまま最初の講義で使う予定。
自分が教える大学生
大学自体ができたばかりでさらにユニークなので、入ってくる学生の属性がバラバラ、というのもあります。
理系でガチガチの進学校卒業、みたいな揃ったプロファイルがない。
一応技術やコンテンツ系ながら、初心者ウエルカム、という方針もあって、より多彩な顔ぶれになってます。
でも、全員に役立つ話をするもんね。
伝えたいこと①全部役立つ
自分が進みたい方向と、カリキュラムが一見関係なさそう、と感じることがあるかも。
しかし、これは間違い。
一歩も研究室から出ないような昔っぽい研究職じゃない限り、社会と関わる上で必要なことが準備されています。
画像:色々な科目の名前のイラスト
また、講義を聴いてまとめて理解して試験を受ける、という一連の流れが、ある種の情報取得から整理までの手順の訓練。
つまり、まじめに聴いてまじめに対応すること、それがそもそも訓練がいることなのです。
全く関係ない分野、と自分で理解していても、実は社会に出ると「全く関係ない分野」だらけ。
つまり、知らない・興味のない分野の方々が、社会に出ると毎日やってくるわけです。それにどう対応するか。
まさにそれが学生時代に体験できて訓練できるわけです。
専門はもちろん頑張るだろうけど、語学もコミュニケーションも社会性も全部必要なのが「実社会」。
まとめると
全部役に立つから安心して頑張れ
知らない事を知る事、それが訓練
です。
伝えたいこと②バイトは損だから
バイト経験は社会人経験になります、みたいな意見はあります。
画像:バイトが色々な業務をしてるイラスト
先に結論を伝えましょう。
バイトで得られる社会人経験は、その後の社会人人生の中で役立つ割合はものすごく少ない。それを目的にバイトをやるのは無駄が多いです。
損だから、というのは金銭面でも。
バイトで得られる給料を例えば1時間1000円とします。
なんか頑張ればすごい儲かりそうでしょ?
でも、一般的な技術系の開発案件でエンジニアに払う委託料は120万円/月。月の稼働日を20日とすると、1日あたり6万円。それを8時間で割ると時給は7500円。
つまり、学生の1時間の価値は、現場で働くエンジニアの1/7以下。
でも、エンジニアと学生で変わらないものがあります。
それは時間。1時間は1時間。
その1時間、働いて1000円にするのと、勉強して将来の時給を7倍にするのと、どっちが得でしょう?とか聞くまでもない。
まとめます。
バイトやるなら勉強しろ
です。
ただ、生活しなくてはいけない、というのも分かります。
そんな時、よくあるバイト情報誌で普通の時給仕事は選ばないでください。
1番いいのは、企業に知り合いがいる人から関係を辿って、企業の実務をバイトで請け負うこと。
その最初は、学校に相談する事です。
学校にはOBなどの関係先から、一般のバイト情報誌に出しにくい、特定の属性の興味やスキルを持ってる人を募集する案件が多数入ります。
まずは最低をそこに。
まとめ直すと
バイトするなら勉強しろ
どうしてもバイトするなら大学に相談
です。
伝えたいこと③人脈は隣にいる
就活、なども早まってる昨今、大学が就職予備校的なポジションに成り下がる危険もあります。
皆さんもそういった変化を感じ取って焦ることもあるでしょう。
ぜひ、情報に惑わされないでください。はっきり言えば大学一年生なんて、社会人基準から見ればまだまだ若輩者。しっかりした大人の社会に出るのはまだ危険が多い。
いきなりまてめから書くと
人脈作りセミナーなどに金を払うな
まともな社会人なら、社会人未満の学生に費やす時間などありません。
なのに、パーティー形式の場で、たくさんのすごい人たちと知り合えるチャンス!みたいな文言でのこのこ出かける大学生のなんと多いことか。
参加費払ってませんか?
或いは無料でも連絡先盗られてませんか?
その時点で察する能力はまだないでしょう。だから、こうやって伝えておきたいわけです。
じゃあ人脈はどこに?
若輩者の学生が作れる人脈は、その段階で大して役に立つものはありません。
しかし。
将来に役立つのです。
自分の専攻とは違うクラスの学生も、いろいろな活動で本気で仲良くなってください。
みんな同じ志で同じ学校に来た仲間、訳のわからないところの人たちより、共通項も多い。
本当に将来助け合って高め合える仲間候補が、同級生なのです。
さらに学校関係者。講師陣、学校運営担当者。みんなその道のプロ。どんどんわからないこと、困ったこと、は聞くべき。
年齢や属性の違う人と絡むこと、それが既に訓練にもなるわけです。
伝えたいこと④課題は考えずに箇条書きから
課題を出す、というのは非常に大変なこと、とされてます。
実際、ノウハウがなかったりスキルがなければ大変。
ならば、ここで先にまとめ。ノウハウとスキルを簡単に渡します。
(1)提出物はテンプレから太らせる作戦で
(2)定型作業を先に行い迷う時間を固める
です。
順番に。
(1)提出物はテンプレから太らせる作戦で
過去記事にまとめてあります。まず、枠を作ってそこにうっすら書くべきことを「箇条書きで」全部書く。
また頭に戻り、一つずつ箇条書きの補足を入れていく。
※箇条書き、にこだわる理由
学生の日本語レベルは低い。下手に文章の形式にしても何言ってるか分からない。ならば、箇条書き。これなら簡単、簡潔。
これだけで、必ず体裁は整います。
先にテンプレを作る、という手順は、社会人になって企画やレポートを書くときにも役立ちます。
下のリンク:スパイラル方式と名付けた企画書作成術の自分記事
(2)定型作業を先に行い迷う時間を無くす
このテンプレを作る作業は、ほぼ頭を使いません。
物事が進まない理由は、頭を使うから。
そういう作業も絶対発生しますが、とにかくそれ「以外」を先にやっつけることで、どの段階でも提出できる文書作りができます。
迷う時間は後ろ倒しに。先にできる「頭を使わない作業」を先に。
これだけで作業の時間が読め、未提出の恐怖から解放されます。
まずはこれかな、というものを出しました。
まとめのまとめ。
①全部役立つ
②バイト破損だから
③人脈は隣にいる
④課題は考えずに箇条書きから
あとは楽しめ!
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