年齢より若く見える人=責任感を持ってない
タイトル画像:服は年寄りくさいが顔は若い人のイラスト
特定の人を悪く言うための記事ではなく、自分を含めた周辺から感じたことです。
不思議な現象だと思ってます。
「若く見える人」が周囲に多かった環境
自分の趣味も含めた周囲では、年齢より若く見える人がたくさんいました。
また、同じ組織内でも、こっちは若い、こっちは年齢相当、ということも。
感じていたのは、
・作曲家の集まり
・デザイナーの集まり
・企画屋の集まり
と、その界隈の有名人たちの風貌から。
逆に「年齢相応の見た目」が多かったのが、
・経営的部署
・大企業
です。なんでこうなったか?は当時から考えていました。
最初に気づいたのは日野皓正氏
今もお元気で頑張ってるジャズトランペッターの日野皓正(ひのてるまさ)氏。
お時間あれば、まず検索で「日野皓正」と入れて、画像を見てください。ネタバレしないように、実際の年齢は下の方に書きます。
ご覧いただきましたでしょうか?
今の年齢はもちろんかなり高齢になるはずですが、エネルギーを感じさせる姿。
実は彼も私もまだまだ若い(と思ってた)時代に、「息子が大学生になりまして」という話を聞いた時、そんな大きい子供がいてこの見た目か!?と驚いたのです。
日野皓正本人、音楽界で活躍する子供たちの生まれ年から、この発言は1985年くらいと思われます。
その時のアルバムがこれ。
画像:『トランス・ブルー』 CBS/Sony 1985年のジャケット写真
あれ?今見ると大学生の子供がいてもおかしくなさそうな感じですね。でも、当時メディアなどに出て楽しそうにしてる感じからは、もっと若いと思ってました。
さて、答え合わせ。
1942年生まれなので現在79歳。このアルバムは43歳の時の作品です。
ミュージシャン、特にポップス界隈は若く見えがち
その頃自分はいわゆる就活。そこで色々な会社の人と出会い、さらに会社という組織に入った頃。
そこでは、いわゆる「おじさん」がたくさんいて、自分が好きで聴いてたミュージシャンたちと同じ年齢の人もいる訳です。
でも、ある時、
「ミュージシャンって妙に年齢不詳多くない?」
と思いまして。
実際に日野皓正氏が思い浮かんだ訳です。
学校ではオーケストラにも所属してたのですが、こっちの人脈は割と一般社会と似てて、ある意味年相応な方がいる印象で、ポップス界隈のミュージシャンに年齢不詳組が多かった印象です。
そこで仮説を考えた
現象:ある種の組織は年相応
当時の会社的組織、特に大企業。
社会的立場と年齢が比例しがちな社会。
ここでは、「年相応」に見栄えが変化していく。
対して、社会的立場と年齢に相関がない社会。
ここでは、年齢と見た目は関係なく分布、結果として「年齢より若く見える人が多い」。
仮説内容:「何かの差異」が見た目と年齢の相関を左右する、それは「社会的責任感の重さ」
この2つの差異を考えた時、年齢と共に比較的相関のある要素として、「社会的立場」があると考えました。
その立場は組織のヒエラルキーで、上に行くほど給料も重くなるけど、責任範囲も大きくなる。
そうなると、責任を果たしやすくするための要因として「社会的な見た目と責任の重さ」をマッチさせた方が、説明が省けて、遂行しやすい。
というものです。
チャラ男が社会的常識を語るより、見るからに社会的常識を守ってそうな人が語る方が説得力が「短絡的に」ある、だからその方向に変化していく。
チャラ男の場合、なぜその格好をしながら社会的常識を語るか、という一つ余計な説明が必要になります。相当の内容に説得力がなければ、ある種の門前払いを食いやすい。それっぽい人がそれっぽいことを語る方が、刷り込み効果もあってカロリーが低く話を聞いてもらえる訳です。
ということでタイトルのおさらい
年齢より若く見える人=責任感を持ってない
というタイトルにしてます。
正確に書けば、
年齢より若く見える人
=形式的な責任感を持ってる必要がない
ということになるでしょうか。
カッコいいフレーズは、歳をとれば自動的に出てくるもんじゃありません。
でも、ある種の固定化された年功序列の社会では、歳を取ればそれなりの地位になる方が多い。
もちろん。
今はそんなこともないし、昔もこれが100%当てはまるわけではありません。
ただ、自分のいた組織はそんな感じだった、という経験論です。
ドラマなんかでも、老害的な事を描く場合に、妙にチャラい若者を、描く対象の会社の社長には据えません。割と重みのある演技ができる、ベテラン役者を使います。
つまり、そういう「認知された形式」は確実に存在する。
自分はどうなの?
割と年齢を言うと、「え?そんなに行ってるの?」と言われることが多いです。
はい、責任感はあまり持ちたくないタイプ。