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拙著「プロジェクトマネージャーを支える心理学」のご紹介
こんにちは、西島雅です。今回は私の著書「プロジェクトマネージャーを支える心理学」をご紹介したいと思います。この本は、私が長年、プロジェクトマネージャーやPMOを支援するコンサルタントとして得た心理学の知見をもとに書き上げた実用書です。
プロジェクト管理で苦労されてきた方の多くは、プロジェクトマネージャーには技術的なスキルだけでなく、ヒューマンスキルやメンタルタフネスが重要だと実感されているのではないでしょうか。この本は、まさにそうした方々にぜひ読んでいただきたい内容です。
プロジェクトマネジメントといえば、進捗管理や予算管理といった技術的な側面が注目されがちですが、私が最も重要だと感じているのは、「人間というプロジェクトにおいて最も重要なリソースを、どのように捉え、どのように扱うのか」という点です。どれだけ完璧な計画を立てても、そこに関わる人間の感情や思惑の影響により、予期せぬ問題が発生することは避けられません。このような状況において、プロジェクトマネージャーが求められるのは、専門知識に加え、リーダーシップやコミュニケーション能力、そして強い精神力です。
この本では、炎上プロジェクトの火消しの経験から得た教訓や、心理学の視点からプロジェクトを成功に導くためのヒントを紹介しています。例えば、プロジェクトメンバー同士の対立や誤解を解消し、信頼関係を築くためのコミュニケーション方法や、ストレスフルな状況でも冷静に判断し行動するためのメンタルタフネスをどう養うかについて具体的に書いています。
さらに、プロジェクトマネジメントに役立つ心理学の理論や手法も解説しています。心理学を使って人を「操る」ことを目的とするのではなく、長期的な信頼関係を構築し、プロジェクト全体を成功に導くための知識です。短期的な成功を目指すのではなく、ひとつのプロジェクトが終了した後も、次のプロジェクトの成功に向けて良好な人間関係を構築することが重要と考えています。
また、プロジェクトメンバーのモチベーションを高め、主体的な行動を促すための自己効力感を育む方法にも触れています。プロジェクトは一人では成功しません。チーム全体が創造性を発揮し、積極的に問題解決に取り組む姿勢が求められます。そのためには、メンバー一人ひとりの自己効力感を高め、プロジェクトに対して自信を持って取り組める環境作りが必要です。
「プロジェクトマネージャーを支える心理学」は、私自身の経験や多くのプロジェクト関係者からのフィードバックを元に書き上げたものです。私が体験した成功と失敗を通じて学んだことが、皆さんのプロジェクトマネジメントに少しでも役立てば幸いです。本書を通じて、プロジェクトマネージャーとしての成長だけでなく、ヒューマンスキルとメンタルタフネスを磨き、より多くのプロジェクトを成功に導けることを願っています。
もし、まだプロジェクトや組織の成功に役立つ心理学に触れたことがない方がいらっしゃれば、この本がその第一歩になることを願っています。私の経験と知識が、皆さんのプロジェクトの成功に繋がることを心から期待しています。
Kindle版もあります。