父のおみやゲーム【奥の階段#10川崎モアーズ】
わたくしは商業施設の奥の方にひっそりとある、階段が好きである。
今回は、川崎モアーズの奥の階段。
3Fのブックオフで中古ゲームを眺める。音楽と同じで、懐かしいタイトルやパッケージを見ると丁度そのゲームをプレイしていた時に仲の良かった友達のことや、流行ってた遊びなんかのことまで一緒に思い出される。
小学生のころ新しいゲームを手に入れるためには、お小遣いを貯めるか、何かのプレゼントにねだるかのどちらかであったが、数年に1度、本当に稀に気まぐれで父がゲームを買ってくるときがあった。父自身はゲームをしなかったが、子に買ってあげるつもりで中古ゲーム屋に入ったのか、たまたま別のものを見ているときに目に入ったのか、何の前触れもなくゲームを買ってくるのであった。
そしてゲームのチョイスが絶妙であった。
恐らく中古のラインナップの中でも安いゲームを選んでいるからだと思うが、自分では選び出せないようなゲームを買ってくるので、これがまたコレクションの良いアクセントになっていたのである。
今回はその中でも特に名作と思えるゲームを紹介したい。
その1:スノボキッズプラス
これはスノボのレースゲームだ。リアルなスノボゲームというよりは、妨害アイテムのようなものもあり、バラエティゲーム的な方向だ。レース中にトリックを決めたりしてお金を稼ぎ、早いボードを買っていくというようなシステムで、CPUもなかなか手ごわかったのでそれなりにやり込めるゲームである。
そしてこのゲームで一番画期的なポイントは、スノボでレースをするためコースは必ず下り坂であるということである。そしてコースを何ラップかするために、一番下までおりたらリフトに乗ってまたスタート地点まで戻ってくるのである。リフトが対戦相手で詰まっているときもあるので、スムーズに乗れるかということも勝つためには重要だ。これは小学生ながらに、心掴まれるシステムだなあと思っていたものである。
その2:クラッシュ・バンディクーカーニバル
これはクラッシュバンディクーのシリーズ作品なのだが、本家のアクションゲームではなくパーティーゲームである。おそらく父がこのゲームをチョイスした理由は単に安かったからだと思う。しかしなかなかに遊べるゲームで、鉄球を跳ね返して戦うエアホッケー的なゲームやホッピングで移動しながら踏んだ床が自分の陣地になる陣取り合戦的ないくつかのミニゲームで構成されているものの、ひとつひとつに極められる技術があって、練習の成果がでるタイプのゲームなのでやり込めた。あとこちらもやたらとCPUが強かった記憶がある。
その3:筋肉番付vol1 俺が最強の男だ
これは本当にやりこんだ。今思い出すだけでもやりたくなってしまう独特なおもしろさがあった。内容としてはテレビ番組筋肉番付の人気競技のストラックアウトやキックターゲット、スポーツマンNo.1決定戦のモンスターボックスやショットガンタッチが遊べるゲームなのだが、これもなかなかに練習の成果の出るゲームで、少しずつ記録が伸びていくのがハマってしまうポイントである。今思うと画期的だと思うのは、ケインコスギや池谷直樹、おさるや松井秀喜など実在のタレントやスポーツ選手を操作できるところである。どの競技でも使えるキャラは同じなのでケインコスギでストラックアウトをプレイしたりもできる。
以上、父が勝手に買ってきた名作ゲーム3選でした。