来年の今日は何を語るのか?-2024年の振り返り-
クリスマスは祝日だけど、お正月は祝日ではないスリランカ。しかし、クリスマスのデコレーションと一緒に「Happy new year」と書くことで飾り付けを1回で済ませようとしている。そんなチャッカリした部分に私は騙されて、しっかりクリスマスから年末休みを満喫して、紅白を見ながら白米を頬張っている。
昨年の年末に書いたnoteを見ると「本当にこれから!」感があって、何も始まってないフワフワ感と日本の年末を思う寂しさが同居していて、今ではそんな時さえも懐かしく思う。
今年はどんな年だった?と友人と話していた時「とにかく逞しくなった1年だと思う」と私は率直に話していた。
確かに、この1年は外国語で学生にPCを教えて、スリランカで生活するだけじゃなかった。最初にホームステイした家では、冷蔵庫に入れていたアルフォートが食べられてしまった事を皮切りにバチバチにホストマザーとやり合ったし、最終的には一人の暮らしの家に引っ越した。
1人暮らしになって、悠々自適のスリランカライフとなったのは間違いないが、全部自分でやる必要があるため、ゴキブリ退治・リスの死体処理・洗濯機が壊れる・アリの発生…とまぁ自然豊かなスリランカらしく色々あった。
職場は職場で、元々学力面で大学に行けなかった子たちが通っている場所なだけに、年齢が若い+外国人という条件で学生に舐められる。さらに学級崩壊みたいな状態になっている中での授業だったので、教えているというより、叫んでいる時間のほうが長かったようにも思う。それでも、時には学生を注意し、教室を閉め出し、必要ならば他の先生と一緒に叱る等々…講師として出来る限りのことはやった。
それにしても、今の職場での自分は日本にいた頃の自分では考えられないぐらい、叫んでオラオラしていることを考えると、それだけでも自分は逞しくなったと思える。
早いものでスリランカ生活も1年少しと経った。生活面もだいぶ慣れてきたのか、今年はコロンボで買った美味しいクロワッサンを朝ごはんにして、無料配信されている維新派の「アマハラ」を見た。
明治以降から始まる海を渡ってその土地々々で生きてきた人の話。それぞれの人の物語が、私のスリランカ生活とリンクする部分があった。日本ではない違う国で、事業や仕事・生活をしていくことの大変さ、それでも日本ではない他の国で汗水流して生き続けることの代え難さ。日本にいた時よりも、その感覚がリアルに分かるだけに、終盤の「忘れないで」というセリフには感動して涙が出た。今も昔も海を渡った人達がいるからこそ、今の私達がいる。
たまに「こんな常夏の国に来てまで、私は何をやっているんだ…」と思う瞬間はあるのだが、きっと今までの私なら、こんな感想すら抱かなかっただろうと思うと、それだけでも私がスリランカに来た意味はあったのだ。
1年でこんなにも逞しくなった私は、来年の今日にどんな言葉を発するのだろうか?
去年の自分が想像できないぐらいに今の自分が成長したと思えるからこそ、今から来年の自分がどんな感じになっているのかが楽しみだ。
2025年は友人や家族がスリランカに来てくれる予定があったり、大きめのイベントの予定があったりと、今考えるだけでも盛りだくさんである。きっと来年は今年よりも時の流れが早く感じるに違いない。
そして、来年の今頃は日本にいて鍋を食べて皆でテレビを見ているのだと思うと、ニヤニヤワクワクしてしまう。2年ぶりの年末、今から楽しみだ。ああ、早く日本酒が飲みたいなぁ。
スリランカ生活も来年の11月には終わってしまう。さてはて、スリランカの次はどこに行こうか?
彼氏とお別れしてしまったことで、帰国後に滋賀の田舎で生活する未来は一旦無くなってしまった。正直、帰国後の生活を心の支えにスリランカ生活を頑張っていた面もあった。だからこそ、お別れしてしまったことや想定していた未来が無くなることツラさや悲しさはあった。とはいえ、いつまでも過去に執着していても良くない。終わりになったものは終わり。いつかはきっと自然に囲まれて生活するのだから、ちょっとタイミングが変わっただけである。
日本だけじゃない、海外だって、今の私はどこにだって行ける。気の向くままに足の向くままに、ぼちぼち私の居場所を見付けて行きたい。
そして、いつもやり取りをしている人から「まだまだあなたの大冒険を見ていたい」と背中を押してもらえるからこそ、私は前を向いて進んでいけるのだろう。そんな言葉をいつも言ってくれる人がいるだなんて、本当に有難いことである。
スリランカに行く前に知人から「スリランカで暴れ回ってきてください!」と言われてた。その時は「外国で暴れ回ることなんて出来るかなぁ…」と思っていた。でも、今の私は一丁前に暴れ回っている…(笑)
スリランカ人の中でも、特にシンハラ語を話している時は、傲慢でマイペースでワガママで感情的に暴れている。こんなの日本帰ったらどうするの…?と心配になるぐらいやりたい放題なので、もう11月までは気が済むまで暴れ回りたいと思う。
さて、こんな感じで文章も気が済むまで書きましたので、そろそろ今年も筆を置こう。
スリランカで過ごした2024年は私にとって、かけがえのない1年になりました。家族や友人、私の周りにいる人やnoteを見てくださっている方には感謝申し上げます。今年も大変お世話になりました。皆々様におかれましても、来年が良い年になりますように、心からお祈りしております。
それでは、また2025年にお会いしましょう。
良いお年を。