私の半生①

高校生の時、初めて学校に行けなくなり、「うつ状態」と診断された。高校2年で自主退学し、編入というかたちで、通信制の高校に入った。


学力は高校2年まで学んだような内容で卒業できるものだったから、そこは苦労しなかった。ただ、スクーリングといって、何日か通って授業を受けなければならない決まりがあった。これが辛かった。それでも1年かけて卒業する。


その後はやりたいことも見つからず、人に関わるのが怖くて1年間、引き籠もっていた。しかし、家族に強く言われ、とにかく資格が欲しくて専門学校に通うべく、それまでの貯金をはたいて、予備校に入った。


半年、ひたすら頑張った。特に小論文。文章を書くことに強い苦手意識があったし、実際、全然上手く書けないから、可能な限りたくさん書いて何度も提出して見てもらった。すごく厳しい先生で、初めはけちょんけちょんに言われた。


だけど、私に逃げ道はなかった。とにかく書いた。すると、いつからか、その先生に褒められるようになっていた。今となってはとても感謝している。お陰で志望校にも合格。晴れて専門学校に通うこととなった。


しかし、2年生の23歳の時、病気は急激に悪化する。妄想という、違う症状が出だしたのだ。当時の私は昼に専門学校に通い、夜終電までアルバイト、ファミレスで朝まで勉強、と、かなり無理を重ねていた。精神的にも身体的にも限界だった。


オーバードーズして人生を終わらせようと思った。


HCUで目が覚めたときには、もう3日経っていたという。初老の医師に「気分はどうだい?」と言われ、「どういう意味ですか?」と返したのは今でも覚えてる。失敗したことへの嫌味かと思ったのだ。


そこを退院する条件として、精神科を受診するよう言われた。


「統合失調症」と診断された。そのまま入院。閉鎖病棟へ有無を言わさず放り込まれた。体がだるく、呂律が回らなくなる程の大量の薬を飲まされ、トイレしかない閉鎖空間に閉じ込められた。そこに尊厳なんてものは存在しなかった。


つづく

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