底辺マンガ家のオレにホリエモンからTwitterでオファーがきたワケ
今回は巷でホリエモンと呼ばれる堀江貴文氏と底辺マンガ家・西アズナブルが仕事するに至った経緯を書きました。お付き合いいただければ幸いです。
実話誌マンガでメシを食う
2004年ごろ、底辺マンガ家のオレは、いわゆる実話誌や男性誌を中心にマンガやイラストの仕事をしていた。
似顔絵が得意だったので、芸能人スキャンダルの似顔絵マンガやイラストなどを描いたり、裏社会やエロや犯罪、刑務所などのアンダーグラウンドなネタのマンガを描いてメシを食っていた。まさに食うためになんでも描いた。
草野球でオファー
そんなこんなでよく仕事をしていた某実話マンガ雑誌の編集長T氏と、ひょんなことから草野球をするようになった。彼は年間100試合以上をこなす草野球選手だったのだ。アンダーグラウンドな雑誌よろしく歌舞伎町の夜の仕事の人たちのチームに属して堅気じゃない草野球リーグで毎週月曜の朝に試合をした。さらにはその出版社のチームにも属していろんな出版社と対戦したり、大会に出たりしていた。
そんなある日T氏が
「西さん、この前対戦した双葉社に草野球仲間の編集さんがいて、西さんにホリエモンの書籍のマンガ描いてほしいらしいんですが、どうします?」
「え?あのホリエモンすか?マジすか?もちろんやります!」
ホリエモンの球団買収騒動とかを別世界の出来事のようにテレビで見ていたが、まさか草野球が縁でそのホリエモンのマンガ描くことになるとは!
そしてマンガを描き始めたのが震災直後あたり。世の中はまさに「絆」的なもの一色。
タイトルは『お金はいつも正しい』。
震災直後のテンションとしては
正しいのか、いや正しいに違いない、正しいんじゃないかな。
でもやるしかねえ!うおおおおおおっ!
そんな感じ。
マジで?マンガ執筆中に収監決定
そして2011年4月ホリエモンの収監が決定する。
オレはその時、マジで刑務所はいるのかとショックを受けつつも「でも本は売れるのかもしれない。」とかゲスなことを考えていた。
さらにゲスに「獄中記のマンガも絶対出すに違いない・・・そしてそっちの方が売れそう」と、ほとんど本能的に考えていた。
獄中記も描きたい
これはなんとしても「お金はいつも正しい」を読んで、獄中記も描いてほしいとホリエモンに思ってもらわねば!
その結果……
気持ち男前にしたよね。
気持ちね、気持ち。
大事なことはツイッターで
そしていよいよ「お金はいつも正しい」の発売日が決定。なんと収監前日が発売日に。
これはツイッターで宣伝せねば。それまでほぼツイートしてないアカウントだったが、告知のツイートをした。
すると即レスで
「獄中記の絵も描いてもらいたいです!」
「獄中記の絵も描いてもらいたいです!」
「獄中記の絵も描いてもらいたいです!」
うおおおおおおおおおおおきたきたきたー!!!!!!!
しかもTwitterのリプライで!!!!
さすがホリエモンや!!スピード感が違う・・・
ということで刑務所なうシリーズのマンガを描くことになった。
しかも結局刑務所にいるホリエモンとは一度も会わずに。
今風に言えば究極のリモートワーク。
底辺マンガ家のオレにホリエモンからtwitterでオファーがきたワケ
底辺マンガ家だったからこそ、7年間こつこつと結構な量の芸能人の似顔絵マンガや、刑務所のマンガも描いてきた。だからノウハウがあった。そして何より描く時間もあった。
無名だけど割と適材適所な人材の一人だったんじゃなかろうか。
何よりもこんな底辺マンガ家に、フラットにオファーをしてくるホリエモンのセンスすごい。
そんなワケで現在ホリエモン関連の連載をいろいろやるに至っている。
まさか自分がホリエモンと仕事することになるとは全く思っていなかった。
おかげで、いろんなものを見聞きする機会を得たし、すごく貴重な経験をさせてもらって、人生が面白くなってるんじゃないかと思う。
堀江さんあざっす。これからもよろしくです。
ほんと人生何がおきるかわからない。
だからこそ、何かあったときに対応できる日々の準備が大切なんだと身に染みた。
自分の場合、目の前の仕事を一所懸命にこなしていたら、たまたまその準備になっていたのだけど。
幸運を活かせる下準備ができてて幸運だった。
これからも日々の仕事や活動や生活が未来の準備になっていると信じて。
読んでいただいてありがとうございます。よかったらサポートおなしゃす!やるきだします。