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[ー閉ざされた世界ー]第9話

[西区大将…日野隆太郎来訪]
(登場人物)
日野隆太郎
岩谷赤也
東俊明

場面:西区組合の領主室
日野は、窓の外を見ている。

日野「この方角だな……2日ぐらいで帰って来れるな…よし!(窓の桟に足をかける)そんじゃ行ってくるか〜〜」

窓から勢いよく飛び出すと、西区にある建物に糸を繋いで飛んでいった。
街から少し離れた後は、地面に糸を繋げながら東区に向かっていった。
場面変更:東区本部に近い荒野。
シュンシュンと空から降りてくる日野。

日野「東区はここら辺からだな〜さて、ここからは、歩くか…健康的に」

日野は、音無く歩いていく。
少し時間が経ち、東区本部手前まで来た。
不穏な気配を感じとる岩谷

東「どうした?」
岩谷「(気配の方向を向き)いや、何か重たい気配を感じるだよな…ちょっと外出るわ〜〜東!本部を少し頼む」
東「あぁ〜分かった。」

岩谷が、外に出た時少々遠くから異様な気配を纏わせて日野が歩いてくる。
日野は岩谷の姿に気づき話しかける。

日野「もしかして〜アンタ〜どこか属してたりするの〜?《能力者っぽいな…身体の内側から凄まじい覇気が…漏れてたな〜〜》」
岩谷「《何だ⁈雰囲気が今までの奴と違う……まさか、》西区の人間か……」
日野「あら?雰囲気で感じ取った〜?……あぁ〜俺は、西区を少し前から制圧し…領主やらせてもらってる者ですわ〜で?あなたは誰だい?」
岩谷「俺は、東区防衛部…リーダーやらせてもらっている岩谷赤也だ。……いずれは、全地区の防衛を夢見ている。」
日野「全地区防衛……じゃあ、ウチの傘下に入るかい?俺も次は、別地区の制圧を考えてるんだわ……手始めに…東か南をと考えてる…」
岩谷「東と南だと……それと俺がやりたいのは…(日野を見ながら)制圧じゃない……防衛だ…!」
日野「お?《怒気が…》怒らせるつもりはないんだよ〜〜話し合いをしようと思うんだけど…いかが?」

岩谷は、日野の提案に少し考える。

岩谷「話し合いね……分かった……だが、ここからウチの本部が近いからなここらで話すかい?」
日野「ここら辺でかい?……良いねーー青空会合といこうか。」
岩谷「そんじゃ、決まりだ(軽く周りを見て遠くの切り株を見ながら)あの辺りで……」
日野「あ〜良いぜ。」

2人は、切り株まで一定の距離保ちながら歩き始める。


次回:10話[両軍大将…会合・対立……]

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