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王道とシュールギャグの応酬「キミとアイドルプリキュア♪」
今週からプリキュアの新シリーズ「キミとアイドルプリキュア♪」が始まった。一話目を見た感じ、王道の可愛さとシュールギャグの応酬が炸裂して妙に情報量が多いぞ!
始まって一発目で犬(CV:津田健次郎)の散歩中に川から流れてきた桃を拾ったら中から妖精が出てくる謎展開。中から出てきた妖精のプリルンとプリキュアを探すなかでのボケとツッコミの応酬とかは、ここ3作ほどプリキュアシリーズを観てきた自分としてもなかなか感じたことのない不思議な感覚だった。
力士に「プリキュアですか?」と声をかけるくだりとか、本来ストーリー的に絶対必要のないシーンだし。プリキュアと聞き間違える力士の名前が「くりきゅうた」って・・・。そんなヤツいるかい!
展開はすごく突飛な感じだけど、主人公:咲良うたのテンションとリアクション性の高さ、衝動的に歌を歌う明るいキャラクター性がある種本作のキラキラした世界観の方向性を決定づけているように思える。
変身するときのアイテムの抱え方が戦隊とかライダーの方面に近いけど。
ストーリーのシュールさが際立つなかで、それでも王道感を保てているのは、やはり本作のテーマでもある「アイドル」の要素がふんだんに取り入れられているところが大きいだろう。今までもアイドルっぽい要素はあったけど、あえて言葉としてしっかり用いることで歌とダンスを全面にアピールできる構成になっていると思われる。
変身シーンも特に気合が入っている。動きの細かさ、滑らかさとかちょいちょい差し込まれる仕草とかがもう生き生きとしすぎて恐ろしい!ていうか目デカ!ちゃおの漫画でこんぐらいでかいのがあったような気がする。
あと、プリキュアシリーズだと前作の「わんだふるぷりきゅあ!」が戦わない作風だったので今作で思いっきり殴ってるシーンがあるとちゃんとテンションがアガる。わんぷりも不殺を完璧に貫いたあたりは素晴らしかったが、プリキュアといえばやっぱ戦闘してナンボでしょ!という思いもある。
必殺技の前にエフェクトとしてライブステージでの歌とダンスが差し込まれる、なんともアイドルらしい演出。これまでのプリキュアでも、映画感での応援とかは何度もあったが、それが得てして必要な形に落とし込まれたんだと思うと、王道の要素とプリキュアとしての「らしさ」が高次元で合わさった素晴らしい形になったんだと感じた。
これからあと2人出てくるし、彼女らのキャラクターがどんなもんかはまだわからないので、全員揃ってからの展開がどうなるのか楽しみです。