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4Kで蘇る「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」

「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 4K ULTRA HD Ver」舞台挨拶中継付きで観てきた!

本作は今年で公開から40周年を迎える全ロボットアニメの中でも屈指の名作「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を当時のマスターフィルムを再スキャンし4K ULTRA HD化して本日1/25(土)から劇場公開されたもの。

筆者が見に行った映画館では、7割ぐらいの埋まり具合で、その中の9割ぐらいが40~50代の男性。つまり、当時リアルタイムで見に行っているであろう少年たちが40年もの時を越えて再び鑑賞しているような感じ。感覚的には筆者が最年少なんじゃないかと思われるほど年齢層が高かった。なぜかデートで来ている風なギャルカップルがいたが、楽しめたのかね?ロボもののアニメにしては恋愛描写は多いけどね。

感想としては、以前サブスクで鑑賞しそれでも美麗なアニメーションを体感できたものが、映画館で4Kで、ともなると比較できないほど微細で美しい映像のオンパレード。リン・ミンメイの歌の魅力もこころなしか増しているように思える。40年前の作品ともなればある程度粗さや雑味があってナンボみたいなところがあるけど、そんなものは一切なく発色もよく輪郭までくっきり見える繊細な映像が堪能できる。

特にリン・ミンメイが「愛・おぼえていますか」を歌いながらの最終決戦は、映像の細かさ、ミンメイの歌、板野サーカスのミサイル表現などが相まって本気で泣きそうになった。何度も映像として観ているはずなのに、映画館でリマスターされた映像を観て新たな体験になったと心から思う。当時リアルタイムで観ている人にとってはとんでもないノスタルジーに襲われたはず。劇中の言葉的にいうと「ヤックデカルチャー」な感覚だろう。

この映画って、自分的には「80年代カルチャーの詰め合わせ」みたいな感覚があって、アイドル、三角関係のラブコメ、男らしく戦う価値観、など当時の若者文化がふんだんに散りばめられているところが現代でみるうえでの魅力じゃないかと思う。ただ、「男ってのは~」「女ってのは~」みたいなことを普通に言う、それが普通だった時代の作品であることを考えると、ちょっとキツイかも・・・。と思う可能性は大いにあり。

とかく、現代では体感できないハイクオリティ手書き作画アニメを劇場で観られる環境に感謝・・・。舞台挨拶も当時を知る速水奨、マクロスシリーズに深く関わりのある東山奈央を迎えて当時の裏話などを聞けて良かった。気になる方はぜひ劇場もしくは円盤でお楽しみください。



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