嘗て統括部長を経験した自分が気付いた、シングルタスクに特化したスキルを愛する事への限界。
自分一人で出来る事には限界があり、どんなに作業工数を削減し効率化を図ったとしても届かない領域が存在する。
また全ての知識を自分だけで極める事も不可能では無いが厳しいのだと自分は思う。だからこそ人を育てる事が自分の力になるのではないだろうか。まだ自分が若く自身の能力を過信していた時に出会った上司の能力値の高さに驚き、自分では同じ景色を眺める事は届かない事なのだと絶望した事があった。
努力では埋める事の出来ない才能と言うかポテンシャルの違いに人は絶望する事があると思う。ただ届かないとわかっても諦めてしまった瞬間より人は成長を止めて心が死んでしまう事も理解していたから、心が苦しくて何故自分は、この仕事を続けているのかな…?自問自答し苦しみ足掻いたものだ。
そんな時に、その上司が一緒にコンビニに行かないかと声を掛けてくださって朝焼けの中二人で缶コーヒーを飲んだ事が、まるで昨日の事のように懐かしいのだ…。誰にでも優しく愛されていた上司は穏やかな声で自分にこのような事を話してくれた。
「〇〇さんは、今すごく悩んでいるでしょ。もしかして能力に限界を感じている?そうだとしたら、それは違うんだよ。人にはその人だけにしか無い能力があって誰が誰より優れているなんて事は無くてさ、きっとみんなが寄り添って助け合って個々の力を出し合う事で大きな仕事を達成できるものなんだよ。自分なんかPCしか使えないけどさ、〇〇さんは人とのコミュニケーションがすごく上手でみんな頑張ってくれているの俺は見ているから知っているよ。」
自分から見た上司は正直PCスキルだけではなく、コミュニケーション能力も自分なんか足元にも及ばないレベルに高かったのに気にしてくださった事も嬉しかったし、そっと助けてくれていた事も嬉しかった。人を大切にする事が如何に大事なのか、助ける事で人を育て人に愛される事が如何に大事なのか、多くの事を自分に教えてくださった上司の気持ちは、それ以降の仕事でも、ずっと自分の心の中で生きているのだ。
それ以来、人を大切にする会社で働いて自分も一緒に仕事をする仲間を大切にしたいと思ったし大切にしてきた。だからこそ、周りから頭がおかしいと言われても高額な収入もポジションも捨てて困っていた友人を助けたいとコンビニ未経験で飛び込んで作業工数管理や業務フロー策定、損益管理、人の育成などに心血を注いだ。それは自分が友人の人柄や金に執着しない部分が好きだったから。
結果的に純利益を押し上げ金に執着するようになり、自分以外の従業員に対する態度が酷くなってしまった事が原因で自分は去る事を決めて弐年が経過しようとしている。別ルートの繋がりや本人から連絡がくる事があり、現状を聞くと純利益もコロナの影響もあり低下しボロボロらしい。しかも他の従業員から嫌われて孤立している現在とコンビニを開業する前の穏やかで優しく誰からも好かれていた時では、どちらが幸せなのでしょうね。サラリーマン時代よりお金があっても心が貧しく、そのお金を使う時間も無いのでは…。
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