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元7店長が積み重ねた信頼の奥底に眠る真実を知った時

仕事は慣れるまでは、苦しいもので初期段階を乗り越える事が出来るか出来ないかは、適切な業務の割り振り(負担無く吸収できる内容なのか)、指導してくれる上司など複数の要因が重なり決定するものと私は思います。

実際に私も初めての職種で慣れず苦しかった時に、最初の上司が初日に休憩室に誘ってくださって一緒にジュースを飲もう、何か困った事や不安な事はありますか?声を掛けていただき頑張ろうと思った記憶が長い年月が経過した今でも残っているのです。

その後も一か月ほどでしょうか、細やかな声掛けや気遣いに信頼が積み重なり助けられ頑張ろうと思う気持ちが日に日に増し苦しい初期段階を乗り切れたのです。此処までであれば良い話です。しかし真実は別のもので衝撃を覚えました。

私が部署長に昇格した時に管理権限を与えられた管理フォルダの中に新人育成というファイルがありました。これは必ず読んでおくようにとの事でしたのでファイルをクリックし確認すると、初日勤務開始後4時間経過後(ジュースに誘う【疲れが一時的に抜ける為、珈琲が望ましい】、何か困っている事はありませんか?声を掛ける小さく穏やかな声で)このような感じで一か月間のスケジュールが記載されていたのです。

その時、納得しました。私の後に入ってきた新人にもそう言えば同じような感じで声をかけてジュースを手に持ち休憩室に誘っているなあ、本当に良い人だ。そんな事を思っていた自分がいました。全てマニュアルだったのかと思うと少し悲しい気持ちになりました。カスタマーサービス時のトークスクリプトと考えれば何もおかしな事では無いのですが、人を育てると言う事はただ優しく接する事や気遣いをするだけではなくタイミングや与えるもの、時間帯なども考慮しないといけないのです。

カリスマ性があり、異性・同姓どちたにも万人に愛される人であれば不要なもので自然体で上記のような行動が出来てしまいますし、相手からも好意を持たれるのです。これは天与されるもので得たいと思っても得られるものではありません。後に統括管理部長として私が今までの人生の中で尊敬する事になり今でも尊敬している元上司がそのような方でした。

シングルタスクに特化した人であれば人の助けは不要であり一人で完結できる為、好かれる必要は無いのかもしれませんが、そのような人はほんの一握りであり助け合いお互いに足りない部分を補完し合いながら仕事をするのが普通なのです。良くも悪くも私は常に相手を気遣い信頼貯金をする事を意識しています。小さな親切が積み重なりお互いに理解し合い、助け合える環境を構築する事もマネジメントとしては大切なのです。

特に私のように能力を持たない者は役職を持たず空気のようにルーチンを熟す方が向いていると思います。しかし、何らかの人選ミスで責任者としてマネジメントが必要になってしまった時、遠い昔の経験が役立ちましたので、マネジメンをする側で上手くいかずに悩んでいる方は毎日小さな信頼貯金を意識しながら声掛けやちょっとしたジュースなどのプレゼントをしてみては如何でしょうか。

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もりのふわ
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