大好きだった7コンビニで店長として働いてみて、昔思った事。
知り合いがコンビニを開業して一年経過した時に連絡が来た。
人が足りない事や発注が大変で休む時間もなく苦しい。一緒に仕事して助けてくれないか。何となくこんな事になると思っていたが、この友達とは付き合いは短いものの以前一緒の仕事をしていた時によく食事をしたり夢を語り合った仲だったので助けたい気持ちがとても強かったのだ。
また思い出した経緯も嬉しかった。ドリンク補充をしている時に私の顔が浮かんできて一緒に仕事をしたいと思ってくれたのだ。私自信がコンビニの仕事は初めてだったのだが直近の仕事では自由診療のクリニックで事務局長補佐の立場で提案営業とクリニック内の物品発注監理や売上管理をしていた事もあり、何か助けになれればいいなって気持ちでコンビニに飛び込んだ。結果的にこれが失敗だった…何故、失敗だったのかは後述。
仕事は経験の積み重ねと自分のスキルを磨く修行みたいなものだと私は思っている。接客自体は経験がありクリニックで仕事をする前は催事販売代行の仕事をしていた。これは地方の百貨店や都内の百貨店へ人が足りないメーカーさんに代わり販売に行くのだが発注や売上管理、メーカーさんへ報告もあり廃棄を出す事や赤字になるような事が無いようにとても神経を使ったものだ。
友達が失敗したのは小売り経験が無いままコンビニを開業してしまった事、つまり損益計算が出来ない。これは致命的…ただ運が良かったのは日販が良い都内の良い場所に開店できた事なのだ。開業する一週間前ぐらいに新宿でコーヒーを飲みながら損益分岐点を計算して目標に向かって毎日売上を意識する事と人件費を抑えたい気持ちはわかるがアルバイトではなく契約社員や正社員として育てた方が良い事(しっかりシフトに入ってもらえる事でシフトが安定し業務に対する習熟度が上がり日販を高める事になる)などアドバイスをした。
開店から一年後に自分が加わるのだが、その間もちょこちょこと連絡は取り合っていたのでお店の内情を聞いていてマズイなって感じていた。数回お店に遊びに行った時、スタッフが無言で愛想も悪く厳しいと思った事や事務所でオリコン(160サイズぐらいのプラスチックのケースのようなもの)3杯分ぐらいの廃棄が溢れかえっていたのだ…またバックルームは在庫がたくさんで通路が狭い挙句、置き場がなく売場通路にオリコンのまま在庫が置いてあるのだ。これは早急に改善しないといけないと思い暇そうにしているスタッフに品出しをさせる事と売れない在庫を値下げして処理し発注を減らすなりカットするなりする事を提案した。