【映画感想】観る順番で印象が変わる?!どちらから観ますか?

■映画名

僕の愛した全ての君へ / 君を愛したひとりの僕へ

■鑑賞日

令和4年10月10日/10月17日

■概要

本作品は、並行正解の存在が証明されている世界で繰り広げられる、「SF要素を下敷きにした、恋愛映画」となっています。
数年前、「読む順番によって印象が変化する」と、原作が話題となっていたので、既に原作を完読しています。本を読んだ時の印象は、なかなか良かったため、期待して観に行きました。(もっとも、内容はそれほど覚えてなかったのですけどね)ちなみに、原作を読んだ際は「君愛→僕愛」だったので、映画は「僕愛→君愛」で観ました。
結果は・・・うーん、75点!といったところですかね。
面白くないわけではないのですけど、原作の方が引き込まれるような感覚は強かったと思います。かといって、全く面白くなかったわけではないです。気になっている方には、観てみることをお勧めしたい作品です。では、いくつかのトピックで話していきしょう。

■徒然なるままに

◎話に置いて行かれやすい

恋愛映画として観ようとした場合、必ずといっていいほど、置いて行かれると思います。説明が希薄なままに、作品の独自解釈や単語が連発され、大半の人が「???」となります。最初から「パラレルワールドの概念を使ったSF映画を観ている」という認識で臨むことをお勧めします。
なお、恋愛のテイストはその後についてきます。笑

◎声優さんがちょっと気になる

本職の声優ではなく、俳優さんを使っています。ご多分に漏れず、やってしまった感が満載です。俳優さん自体のドラマ等でに演技は、可もなく不可もなくですが、、、。やはり、声優というのは別物だということを、久しぶりに思い知りました。いや~、本職の声優さんって本当に凄い存在なのですね!
抜擢された俳優さんが嫌いなわけではないです。しかし、有名声優を使っていたら、作品の印象もかなり変わっていたのではないかな?とも思ってしまいました。

◎作画は好みが別れる感じの仕上がり

自分としては、それほど気になりませんでした。しかし、一部では酷評を受けているようです。「映画の割には大したことない。」「テレビ版の○○の刃の方が綺麗」といった意見を、チラホラと観たことがあります。最近は、テレビアニメでも十分に美しい作画で仕上がっているため、このような意見が出たのでしょう。
確かに、作画の美しさは大事だとは思います。しかし、一定のクオリティが担保できていれば十分だと、個人的には思っています。特に作画崩壊しているとかではないので、その辺りは安心してください。

◎挿入歌の入れ方、間違ってない??

挿入歌の入れ方は、とても悪かったとです。なにやら、無理やり盛り上げようとしている感が凄いのです。雰囲気的には、「君の名は。」を彷彿させるのですけど、何とも言えない中途半端感があります。
曲自体は結構好きで、カラオケでも歌ってみたいと思いましたし、スタッフロールで流れていても、普通に感動しました。
挿入歌の起用の仕方って、映画を印象付ける重要な要素になりますので、これは損しているなと感じました。

◎全体として

順序はともかく、2つの作品を観ることが必須と言えます。どちらかだけを観る意味は、はっきり言って無いです。必ず、「???」という感想を抱くことは間違いないため、観ないほうがマシです。片方だけを観て、満足する人は、おそらく存在しません。故に、何故2つに分けてしまったのか。商業目的と言われても仕方ないでしょう。もう少し、一本単位の視聴時間を短くして、同時上映にした方が、視聴者の納得感を高められたのではないかと思われます。
色々と書きましたが、個人的には好きな作品です。なので、もう少しうまくやってほしかったなと感じてしまいました。
余談ですが、自分としては「僕愛→君愛」の方が好みでした。皆さんはいかがでしたか?視聴した方の意見が聞いてみたいです。
また、どうやら、知らない間にスピンオフの小説が発売されているようなので、そちらも近いうちに読んでみたいと思います。


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