【映画感想】あなたは諦めない心を持ち続けられますか?
■映画名
ディア・ファミリー
■鑑賞日
令和6年7月7日
■個人的点数
100点 鉄板の感動作品!
■概要
最近、健やかな気持ちになっていない私。そろそろ気持ちをピュアにしようと思い「ディア・ファミリー」という映画を観てきました。余命宣告をされた娘のために、医療知識のまったくない父親が人工心臓の作成にチャレンジする、感動間違いなしの話です。予告を見た時から予想はできましたが・・・実際に感動しました。
◎テンポの良いストーリー
上映時間は、約2時間。それなりに長い映画にもかかわらず、退屈に感じる時間はありませんでした。20年以上の年月を描いている物語なため、冗長にならないように物語の需要なポイントに重点を絞って描いていることが功をそうしていると感じます。展開に若干の唐突感もあるものの、それほど気にならないレベルです。ストーリー展開の強弱は見事としかいえません。
◎主演の演技が素晴らしい!
主人公である大泉洋さん。その妻である菅野美穂さん。この主役?2名の演技が光ります。2人の役は大人です。子役を使い印象を変化することのできる娘達とは違い、若年期から高齢期までを演じるきる必要があります。この難易度の高い役を見事に演じている2人に惜しみない拍手を送りたいです。
◎最後に感動の嵐を
主人公が様々な苦難を乗り越え、少しずつ物語が良い方向に向かっていく物語の最終局面。このあたりの盛り上がり方は素晴らしい。今までの登場人物も少しずつ登場し、物語を大団円に導いていく展開は、多くの人は自然と胸熱になります。ただ、最後に次々と登場する関係者を一瞬把握しきれず、「?」となったのは自分だけではないかと思います。モブキャラはほとんどいませんので、視聴の際はそのつもりで観てください!
◎最高の名言を心に刻もう
「さぁ、次はどうする?」
劇中でたびたび登場するセリフです。困難に立ち向かい、何度も挫折することになる主人公に妻がかける言葉。素晴らしい言葉です。人間は、いつだって「目の前にあること」しかできません。過去も未来も関係なく、今やれることをやるだけという真実を教えてくれます。心より共感できる言葉に、感動と勇気をもらえました。
この物語の真骨頂は「感動」ではなく「勇気」を与えてくれることなのかもしれません。
◎とても感動した!しかし・・・
前提として、しっかりと感動することのできる良作です。しかし・・・感動することへの心構えをしすぎてしまったかもしれません。思っていたよりも感動は薄かったというのが正直な感想です。良い作品なのは間違いないのです。しかし、自ら作品に対するハードルを上げてしまい、結果として感動を薄めてしまっていると感じました。CM等で「観たい!」と思わせるため、作品内容を示唆することは重要です。そのあたりを前面に出していかないと集客は増えませんので。反面、肩透かしになりやすくなるというのも事実。・・・難しいものです。
と、いろいろと書きましたが、万人にお勧めできる感動作です。勇気を貰いたい方は視聴をお勧めします!