雁字搦め

もっと上手く酔えていたら
君が欲しい言葉をあげられたら


誰も代弁してくれない
誰にも言えない悩みが増えていく

ショパンは幻想の天国しか見せないし 
小説の中で自己投影した奴から死んでくし
好きな曲 全てから 君の匂いがして 
むせかえっちゃったよ

みんなそうだろう?
苦悩 葛藤で 地べた這いつくばってさ
そんな自分の本音 代弁するため
音楽 文学 自分でやって
最後には詩を書くんだろう?

ああ、滑稽だな 別に構いやしないけど
悪いが僕はそんな高尚な人間じゃないし
お前らだってどうせ人間だろ バーカ

アドラーは言った
「ボーダリーズ」「認知の歪みを治しましょう」
うっせえ こちとら "多感なお年頃"様なんだよ
愚直に人間やってんだよ
そんな自分に雁字搦め

承認欲求?快楽?愛?孤独?
君に全て雁字搦め

約束なんていつも守ってくれなかったのに
いつも一番欲しい言葉をくれた
そんな君に雁字搦め

ねぇ このままじゃ 君との世界の酔いが
冷めきっちゃうよ
お願い もう一度 もう一度だけ
君との世界に酔いたいです
僕は君に雁字搦め


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