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2021年2月双葉町取材の記録(写真)その7/双葉厚生病院〜双葉駅周辺

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<続き>


旧双葉町役場から双葉厚生病院へ向かう

家が解体された更地に雑草が生い茂る。どこもこんな場所ばかりだ。
視線の先には海ではなくフレコンバッグが見える。
双葉厚生病院に向かう道すがら、谷沢町は線量がとても高めだ。
原発事故直後から放置されたままの軽ワゴン。

双葉老人福祉会館

実はここはホットスポット。近くにある東電長塚第一独身寮も同じくホットスポットだ。

双葉厚生病院

 双葉厚生病院の周辺は、実は面的に線量が高めだ(1.0μSv/h以上)。そして、双葉駅から原子力災害伝承館に行くには、必ずここを通る。駅と伝承館とを行き来するシャトルバスならいざ知らず、伝承館が開館まもない頃に東京新聞で報じられたように、未成年者がここを歩いて行くこともある。

 伝承館が開館したとき、既にこの周辺が線量高めなのを知っていた僕は、フォローアップ除染を行うものだと思っていた。しかしその後除染が行われた様子はない。ちなみに双葉町の除染の責任者は、「10μSv/hまでなら子どもが外で遊んでも問題ない」と語った原子力災害伝承館館長、高村昇氏である。

放置されたままの車。

六国を越え双葉駅へ

奥に見えるのは長命山正福寺。その右にあるのは駅前で最も汚染されたまどか保育園。
手前では除染が行われている。
双葉駅へ向かう道。ここには、かつて「原子力明るい未来のエネルギー」の看板があった。

双葉ふれあいクラブ

今にも壊れそうな状態のまま、ここは建っていた。
伝承館から戻ってきたシャトルバス。
この頃はまだ避難指示解除もされてないのに、まるで観光地だ。
この家も今や解体された。

双葉駅

夕暮れを背に。

 宿があるいわきに向かう電車が来るまで時間があるので、少し駅前を散策する。

倒壊したままのJAふたばの重機置き場。

双葉中学校に向かう歩道橋

 双葉駅から双葉中学校に向かうには、この歩道橋を使うのが最も近道。しかしこの日は、線路を超えた先が工事中で、渡ることは出来なかった。

歩道橋の上から常磐線を眺める。左に見える広い土地は復興住宅の建設予定地。

 この歩道橋は、2022年3月16日の震度6の地震で倒壊した。それから2年半以上が過ぎた2024年10月の今でも、ここは倒壊したままである。そのため、双葉駅の東口から西口への移動は、今もかなり不便な状態のまま。

双葉駅前の様子

今見てみると、左手前の建物に、例のくだらない落書きが制作中だった。
双葉駅西口。これ以上進むことは出来ない。
右側の「ステーションプラザ双葉」は、この時はまだ2階は使われていなかった。

 このステーションプラザ双葉をはじめ、震災前の建物をそのまま使ってるケースがいくつか見られるが、除染はどの程度されてるのだろうか。僕は南相馬小高区の家屋の除染を少し手伝ったことがあるが、建物の汚染は実はかなり酷く、そう簡単に取り除けるものではない。除染がいい加減なままそこで働くことになれば、職員は継続的に被曝することになり、健康が脅かされる。

常磐線でいわきへ

この日、18時頃に出発する電車でいわきに戻ったと記憶する。
双葉〜大野駅間では、1.0μSv/h以上まで線量が上昇する場所がある(一瞬だが)。
いわき駅。
宿で呑むときは、僕はいつもこのラトブに寄っていく。
今日も1日お疲れ様でした。明日は5時起き。

<続く>

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