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2021年2月双葉町取材の記録(写真)その1/21年2月13日の震度6の地震の影響

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

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 これまで30回以上にわたり福島県浜通りを取材してきましたが、レポートを書くことが滞り、noteに掲載していない写真が多数あります。特に、2020年10月〜2023年6月までの期間は、まとまった形では発表出来ずにいました。僕のMacのHDの中で眠らせていても仕方ないので、ここに写真をどんどん掲載していきたいと思います。

 ここからは2021年2月20、21日の二日間の記録。いつもの1人で駅から歩くスタイルです。この年は、2月13日に浜通りで震度6を超える大きな地震があり、ただでさえ壊れている1Fが、またぶっ壊れるのではないかとヒヤヒヤしたものです。被害を確認する意味でも、現地に足を運ぼうと思いました。

常磐線の車窓から

木戸川の近くに並ぶフレコンバッグ。あそこは2017年3月に歩いた。
この頃はまだ楢葉町にも仮置場があった。
富岡駅。
大熊町。荒涼としている。

双葉駅到着

真っ黒なフレコンバッグの山に「さあ双葉町の未来をはじめよう」と言われても。
ちなみにこの袋の中に入っているのはただの土であって汚染土ではない。
2020年3月14日の常磐線全通時は震災前のままのトイレだった。
伊沢町長曰く「新幹線が停まるような無人駅」。

駅から北東へ向かって歩く

更地の向こうに廃墟。
荒れ果てた私道。
この頃はまだまだ駅前も線量が高かった。
ドアも窓も開けっ放しで外から丸見えの家が多く建っていた。今はどこも解体されてしまった。
消防団詰所。ここは2024年の今もこのままだ。
ここも解体され今はもうない。
ここはまだ存在する。
荒れる一方なので、地権者が解体に同意してないのかもしれない。
今はなき正福寺。傾いたまま、今にも倒れそうだ。その奥にはまどか保育園がある。

まどか保育園へ

 まどか保育園は、双葉駅前では最も空間線量が高い場所。2017年11月に訪れた際は、精度の低いエアカウンターSで4.06μSv/hまで上がった。場所的には、1号機のベントの際に出た放射性プルームで汚染された可能性が高い。敷地内の空間線量は、2月13日の地震前は1.5〜4.0μSv/hほど。

朽ちている。
園庭は定期的に除草されている。

以前はなかったホットスポット

4.66μSv/h。前回より高い。そもそもここにこんなホットスポットはなかった。
ひん曲がった鉄棒。地震というより、猪が突撃して曲がった可能性が高い。
ブランコの前の地面が荒れてるのは、猪が掘り返したことによるもの。

 園舎に近い場所で4.66μSv/hと高い数値を示したが、以前はこんなところにホットスポットはなかった。2月13日の地震で屋根に積もっていた放射性物質が降ってきたのでは…? この時、放射性物質が移動するということを疑った。のちに東大の小豆川助教などの言葉で、それは確信に変わった。

正福寺の参道。普通の草むらならガシガシ進んでいくが、ここでそれは躊躇われた。
ジーンズの裾に大量の放射性物質が付着するからだ。

<続く>

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