【2024年2月、双葉、大熊、富岡取材その1 双葉町前田地区へ】
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2024年最初の浜通り取材。いつものようにいわきを拠点にする。9:18にいわき駅前についてから、コインロッカーに荷物を預け、10:25発の双葉行きの特急ひたちを待つ(双葉に行ける鈍行列車は12:17までない)。これまではいわき以北で線量計をオンにしていたが、今回から富岡以北へと変更する(いわき〜富岡間で特に高線量な場所はないため)。
11:10双葉駅着。双葉駅に降り立つのは昨年6月以来。建設中の復興住宅が増えていた。双葉町には現在100人強が居住しているが、そのうち6割強は移住者だ。移住者を呼び込むのは構わない。しかし問題は、今の政策が移住者向けに偏り過ぎていることだ。移住者が町議会議員となり、議会などで積極的に発言している様子を広報などで見ると、もっとベテランの町議が頑張れよと思う。お前らが帰還者の代弁をしなくてどうするのかと。
双葉町図書館を見てから新山方面へ向かう。
門が崩れたままの光善寺に頭を下げ、吉岡洋品店の前へ。見事に解体され洋品店は土台だけとなっていた。
そこからいつもなら双葉高校へと向かうが、この日は前田地区を見ようと決めていたので、ファミリーショップWATAYAと冨沢酒造の間を抜け新山公民館の方へ。
その途中、僕の胸の下ぐらいの大きさがある小さな稲荷神社が、どういうわけか逆さまにひっくり返っていた。除染解体作業員がやったか、はたまたDQNの仕業かと一瞬思ったが、作業員は意外と(と言っては失礼か)真面目だし、DQNはこういう場所には滅多に来ない。浜通りの強風は有名で、僕のカメラレンズを一度壊したくらいなので、おそらく強風によるものだろう。
その後、東電双葉独身寮を抜け、常磐線の下をくぐり抜け、前田方面へ。こちらを歩くのは久しぶりだ。2022年以来か。
トンネルをくぐり抜けて地上へ出ると、遠くに数軒見えるだけで、すっかり周りには何もなかった。はあ〜っとため息をついてから、気を取り直して南へ向かって歩いた。
<続く>
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