個展『紅・くれない』終了しました。
個展『紅・くれない』は、11/17(日)終了しました。
見にきてくれた皆さん、気にかけたくれた皆さん、どうもありがとうございました。
期間が長かったこともあって絵本やグッズの売り上げはもやい展を上回り過去最高、原画も3枚売れました。自腹で取材、制作を重ね、苦しい台所事情の中、これには感謝しかありません。
搬出旅は、15日の夜に夜行バスで津山へ出発、16日朝に到着し、その夕方には元除染作業員の方とトーク、その後食事。
最終日の17日は午後から絵本、詩集の朗読会とトーク、ディスカッションを行いました。その後、保養団体代表やNPOの方と打ち上げ、来年GWの展示の打ち合わせなどを行いました。
18日は、朝から搬出作業、午後は雨が降ったこともあり、なぜか美作地域の今後について考えるシンポジウムへ参加、夜は再び元除染作業員の方と合流し、美味しいカレーを食べ、その後再び夜行バスで帰ってきました。
展示はもちろんですが、やはりもやい展の時と同様、朗読会やライブ、トークやディスカッション等々、来てくれたお客さんと交流しながらパフォーマンスすることはとても楽しかったし、より多くの人たちへ僕の考えていることや伝えたい想いが伝わったように思います。詩集『紅』は、この展示が初披露でしたが、概ね評判も良く、いずれ『楽園』と同様、販売にこぎつけたらと思います。
自分としての収穫はもちろんですが、元除染作業員の方との縁や、自主避難者の方、保養に携わる方、様々な福島に関わる人と繋がることができたのもよかったと思います。おかげさまで来年4/25〜5/6に津山市立図書館前のスペースで作品展開催、4/26には鳥取県の倉吉市で朗読会をやることが決まりました。今年3月のもやい展から繋がる縁に驚いています。
18日の帰り際、展示最終日の朗読会に来てくれた自主避難者の方が、お土産を持ってバス停まで来てくれたのには驚きました。バスで帰るという話はしたような気もしますが、いつ何時のバスで帰るとは全く話してなかった。夜行バスとなると本数が限られますから、それを見て一か八かで来てくれたのだろうか。なんだかすごいことなのだけど、感動に浸ってる間も無く、ただただトイレの心配をしながら夜行バスに揺られて帰りました。
もやい展以降、いろんな人の想いが僕の背中に乗った気がします。今回の津山の個展でも、2ヶ月間にも渡る長期の展示で、計4回も見に来てくれた人もいました。最後に来た自主避難者の方も、展示を見に来たのは2回目だった。カネにはならないし中傷もされるけど、自分の描いた絵が誰かのためになるなんて、そんなことこれまでは考えることさえ出来なかった。アートなんてオマケで、生活には必要ないもの、少なくとも日本ではそうだと思ってきたけれど、何か少し脱皮できたのかもしれない。そんな気がしました。
次は12/7〜15(10日休廊)に都内で個展です。どれだけの人が来てくれるかわからないし、期待外れに終わってしまうかもしれない。とにかく、今自分のできるベストをぶつけることが出来ればと思います。
最後に、何度も半分喧嘩になりながら(笑)生暖か〜く見守ってくれたオーナーじゃなくてキュレーター?の桜井さん、色々とありがとうございました! また機会があれば是非、よろしくお願いします!
(来年5月はここ)
あ、吉田くんの連絡先聞くの忘れたw