見出し画像

【ゴミでねえ!】

  除染、解体され更地にフレコンバッグの山が積み上がる様を、「復興」と呼ぶ人がいる。

 放射性廃棄物が黒い袋に詰め込まれて、中間貯蔵施設に運ばれて。元々あった場所は除染され限定的だが空間線量が下がる。

2024年10月26日、双葉町新山北広町。

 「放射性廃棄物」?

 確かに、原発事故によってばら撒かれた放射性物質によって汚染された家屋や家具などは、「放射性廃棄物」である。しかし、そもそもこれは、そこにいた町民の貴重な財産だった。

 その貴重な財産を「放射性廃棄物」へと変え、特別に処分されなくてはならないものへと変えた原発事故。コスト最優先で安全対策を怠り、防げたかもしれない原発事故を起こした東京電力は、極めて悪質な企業である。

 さらに、そもそもは財産であったものが汚染され廃棄物として処分される様を、「復興」と呼べてしまう人たち。そんな人たちが、さも福島県民の味方であるようなツラをして物事を語る姿に腹が立つ。

 「ゴミでねえ!」

いいなと思ったら応援しよう!

鈴木邦弘
サポートしていただけると大変ありがたいです。いただいたサポートは今後の取材活動や制作活動等に使わせていただきます。よろしくお願いします!