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『FUKUSHIMA Memory and Records 20221015/16.』

 2022年10月15、16日の両日、双葉と富岡に行ってきました。今回は三脚を持って町なかを歩いてきました。なかなかハードな撮影でしたが、妙な揺らぎのない動画をいくつも撮ることができました。それらを組み合わせて、前回同様、動画を制作しました。8分弱のもの。写真もいいですが、やはり現地の空気感というものを感じるには、映像がしっくりくる気がします。

 6月は鳥の鳴き声がとても印象的でしたが、10月はどちらかというと蟲の鳴き声が強烈な印象です。そのどちらにも耳を澄ましてみてください。また、線量計のアラームにも。こんなに速く鳴ることは埼玉ではあり得ません。

You Tube『FUKUSHIMA Memory and Records 20221015/16.』

 前回同様、文章は必要最小限に。本編は現地の環境音、エンディングにエリック・サティの『Gymnopedies』を使ってみました。

「復興」って何なのでしょうか。

 余談ですが、今回の取材中、いつものように警察の職質を受けましたが、初めてカメラをチェックされ、数枚の写真を削除させられました。2020年以降は浜通りに行くたびに職質を受けてましたが、こんなことは初めてです。これまでは職質でも和気藹々と警察官と話しながら、情報を取ろうとあれこれ聞いたりしていたのですが、今回は非常に気分の悪い対応でした。僕は所詮絵本作家に過ぎないかも知れませんが、例えば、これがフリージャーナリストなどであれば、大きな問題になるのではないでしょうか。

 いろんな新聞記者さんやジャーナリスト、写真家さんなどに話を聞きましたが、これには全く法的根拠はないそうです。当たり前です。僕が取材活動で撮影してきた貴重な財産を、警察が不当に奪ったわけですから。今後、同じようなことが起きた場合は、明確に拒否しなければ…しかしそうなると、現場で揉める可能性がある…本当に、何なんでしょうね、あの警官は。帰宅後、双葉警察署に電話をかけ、法的根拠がないことなどを話した上で、はっきりと抗議しておきました。

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鈴木邦弘
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