わたしたちの暮れかた

この日わたしが見たものは
すべて星月夜にとける
この街にいる生き物の
固有の音を透過する
わたしがわたしのいる街で
その場かぎりの灯をともし
それが運命などという
まだ見ぬものはすべて見て
あしたもとうに生きつくし
眠るばかりの人の住む
この街中に詩は遊ぶ
いつになったら空をとぶ
魚の群れは消えるのか
気づかないまましおれゆく
わたしが見えるものすべて














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