妖精が死んだ日

妖精さんが死にました
古い納屋には黄色い呪文
魔法にかけられ動く人
叢雲を青に変え
どくどく流れる紫紺の血
王の寿命をのばすため
わたしたちの村にすむ
大きな頭に小さな胴
百年を知る長老も
かれらをあえて語らない
わたしたちの村にすむ
かれらはなにも語らない
かれらはなにもしないけど
子供たちだけ知っている
知っているけど忘れてく
息をすれば見つかるぞ
黒い梢に気をつけろ

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