てらてら
てらてら光る都市の明かりに
所在なさげに空を泳ぐ
意識がある
ものだけ生きていること
に錆びの影から気づくなど
おれが故郷を思っても
いない彼らにあげるものなど
金がないからできないという
学ばない人ばかりいる
この街からは
どの場所に続く
切れ端ばかりの社会で
生きる生きない
を繰りかえす
言葉はなにも生まないし
少なくとも夜を越えない
続けることだってできるし
できないことの方が多いから
悩んでないのに苦しい
たまに花に変わるやつがいる
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