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大学に行かない生き方を本気で考えてみる:その1

ここ数日、大学の無償化についての議論がネットで盛り上がっている。

これについて賛成にしろ反対にしろ、同じなのは「大学はいいもの」という価値観を共有している、ということだ。それに対して、「大学には価値がない」という価値観を持っている者は圧倒的なマイノリティである。そしてぼくはそんなマイノリティの一人だ。

ぼくには娘が一人いる。その娘が、「大学に行きたい」と言い出したらどうするか?

ぼく自身、基本的には「自分の生き方は自分で決めればいい」という考えを持っているが、同時に意見を求められれば(あるいは求められなくても)自分の考えは言う。それも(娘に限らず誰に対してもそうであるように)かなり強めに言う。だから、娘からそう言われたら、間髪を入れずに「大学には行く必要がない」と答えるだろう。

では、「大学に行かない場合、どうすればいいのか?」と問われたら、どう答えるか? そのとき、自分はどう答えるか? そのことについて、この記事では本気で考えてみる。

まず、考えの前提となる価値観を提示したい。

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