なにものでもないわたしの挑戦
今私がやっている仕事は、見知らぬ仕事斡旋業者からの連絡がきっかけで始まった。最初は詐欺なのではないかと半信半疑だったが、数か月ごとに連絡がきて、最初の連絡から8か月後に実際に就業が開始した。私を含めて6人の日本人が同じ仕事に就いた。簡単に言うと在宅コールセンター勤務である。
これまでは自作の洋服や雑貨を売ったり、オンラインの語学講師をしてきたので、しばらくぶりの正社員業務に緊張していた。でも始まってみると私のような未経験の人ばかりで安心した。そしてみんな同じように詐欺か何かだと思っていた、というので笑ってしまった。まさか異国の企業でこんなふうに仕事が始まるなんて夢にも思っていなかった。
あれからあっという間に6か月。信じられないけど私はまだコールを受けていない。いや、正確には同一人物からの執拗ないたずら電話が国をまたいでかかってきたか。時より聞こえる「次は日暮里~」というアナウンスが妙に懐かしく、これがいたずら電話じゃなかったらと何度思ったことか。というのはさておき、肝心なお客様からのコールはこの6か月間2件しかかかってきていない。
そんな話を友人や家族にすると、ラクでいいね~と言われるけれど、アラフィフで外国人の私にはそんな余裕をぶっこいている暇はない。コールがなければ需要がないわけで、いつ首を切られてもおかしくない。上司はこの静かな時間を楽しんでと言うけれど、その言葉を真に受けたら後で痛い目に遭いそうだと思っている。少なくともアラフィフの私には後がない。
というわけで、次に繋げられる資格をいろいろ探して、最近よく耳にする資格の勉強することにした。資格があったとはいえ、結局実践で使えなければ意味はないのは分かっている。でも勉強して資格を取る、だけの目的だっていいじゃないか。無にはならないのだから。夫は君は何がやりたいのかさっぱり分からない。君に向いているとは思えない。と相変わらず超ネガティブ思考を押し付けてくるが、やると決めたのだからやってやる!年内には試験を受けるぞ!