『あなたのうた』の「あなた」とは誰なのか。(メルマガ『生きているQ』より)
この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(配信登録はこちらからどうぞ。)
こんばんは。澤です。
聴いてくださって、
ありがとうございます。
先ほどまで『作曲事始』
をしていて、
とても面白いことがあったんで
今日はその話を。
今日の方は、七月からずっと
曲ができる過程を
ごいっしょしているのですが、
九回目の今日、
「この曲は誰の曲なのか」
が明らかになったんです。
もちろん、その方が
つくっているんで、
当初は、ご本人が
主人公の曲だったんですが、
今日、その歌を通して
語りたがっているのは
「関係の深い別の方」
だと分かったんです。
僕の『あなたのうた』
という仕事でも、
時々こういうことがあります。
歌をつくってみると、
語ってくださった本人ではなく、
その人にゆかりの深い人物に
フォーカスが当たる。
歌の中にあるすき間から
「もっとも語りたい人」
が入ってきて、
歌を通して自らの想いを語る。
その語りを聴くことで
ご本人のことが、
より明らかになる。
作曲の現場において
そういうことが
起きているような
気がするのです。
推理小説の謎解きをするように
「この曲はなんなのか」
がわかるとき、
ゾワゾワっと震えがきます。
今日の『作曲事始』にも
それがあり、
そして、その人物は
初回からずっと
顔を出していたことに気づいて
ゾワゾワがさらに増したのでした。
僕らの意図をこえて
曲の中に
「現れたがっているもの」
が現れる。
これが実に
面白いんですよねえ。
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