自粛期間に変わったこと。
コロナウィルスの緊急事態宣言が全国で解除された。
僕の住む名古屋では、だいたい一ヶ月くらい宣言が出ていて、その間は「自粛期間」ということになっていた。
僕の仕事に影響はなかったが、奥さんの仕事は在宅になった。
振り返ってみると、この「自粛」でずいぶん暮らしが変わったなあと思う。
まず、うちにはパン焼き器がやって来た。
ふつうに買うよりうんとおいしくて、いまや毎朝このパンを食べている。ジャムの種類にも詳しくなったし「これがお気に入り」というのもできた。
それから、奥さんは「茜染め」というのにハマって、家にある布という布に色をつけはじめた。
一番の大物はこのロッキンチェアで、使われずにカビが生えていたのを漂白して、いまは読書にパソコン仕事にと大活躍している。(この記事もそのロッキンチェアに座って書いている。)
さらに言うと、奥さんは家中のカーテンや玄関マットなどあらゆる大物を漂白し、わが家の「洗いグマ」と呼ばれるようになった。おかげで、家全体がすっきりして気持ちよくなった。
あと、公園によく行くようになって、フリスビーにもハマった。
最初はぜんぜんちゃんと飛ばなかったのに、いまは力をそれほど入れなくても(というか、入れないのがコツだ)風を受けてふわっと気持ちよく飛ぶようになった。
運動といえば、筋トレもよくするようになった。
お気に入りはこの KEIKO さんの動画。『レッツトライ』と言われて、夫婦二人、ひぃひぃ言いながら、5分間のトレーニングを続けているうちに体つきが明らかに変わってきた。ちょっとうれしい。
これらのことは自粛前には一つもしていなかったことで、いまも続いている。基本的にはよかったことだと思う。
でも、違う意味で変わったこともある。
先日、ちょっと遠いところに住む友人に「会いに来ないか」と誘われたけれど、うーんと考えて断った。そんなふうになかなか遠くまで出かける気になれない。コロナで伸びた人と人との距離はまだそのまんまのようで、それはいいことなのか分からない。